6/18 パール富士を富士ケ嶺で撮影する

実はこの日の本命は「パール富士を富士ケ嶺で撮影する」ことでした。
パール富士とは満月と富士山のコラボレーションのこと。月に2回しかチャンスのない撮影です。しかも真昼間に撮影すると、くらげのような月になっちゃうし、真夜中に撮影するとダイヤモンド富士みたくなっちゃって、結構、条件が難しい撮影なんです。

■難易度の高い、時間計算/撮影場所計算
おまけに、このパール富士時間計算/撮影場所計算が難しい。例えば、ダイヤモンド富士は昨日撮影できた場所から100m程度南か北にずれた場所、時間差は前日比1分です。これに対して、パール富士は40分~50分、距離は数キロずれます。
よって、以下の手順で時間計算/撮影場所計算をします。

  1. カシミールというソフトを使います。このソフトは登山用ソフトで指定された場所の3Dの画像をだしてくれます。
  2. そのソフトで場所を指定して、日付を指定して、月の軌道をかさねます。
  3. うまく月が富士山頂上から出てきたら正解です。
  4. 問題は場所です。指定した場所が撮影可能かどうかをgoogle mapで調べます。
  5. たとえ理論的に撮影可能でも航空写真をみて立木の多い場所では撮影が不能なので手順「2」に戻って計算を繰り返します

場所は朝霧高原の富士ケ嶺。富士ケ嶺クラシックゴルフ場近辺の牧草地帯という結論に達しました。

■富士ケ嶺
富士ケ嶺からの富士山
富士ケ嶺からの富士山 標高1000m以上。富士山が近いです。午後4時ここで撮影場所を探す中で、2人の人を発見。間違いなくパール富士ハンターです。

パール富士ハンターは上記の計算を自分で行えて、かつ、その場所に実際に来れる人です。この点がダイヤモンド富士の撮影者と水準が違います。先にも書いたように、ダイヤモンド富士ハンターは例えば田貫湖だったら8/20に午前6時5分にいけば撮影できます。

数式を自分で導き出す学生と、公式やノウハウ集に頼り、問題を解く学生でどちらが水準が高いかは自明の理です。

だから、ダイヤモンド富士ハンターは三脚の立て方でけんかを吹っかけてきたりするけれど、パール富士ハンターはお互いにリスペクトしているためトラブルになりにくいのです。


雲間からのパール富士
雲間からのパール富士 富士山頂から登るパール富士です。上るパール富士は夕方の斜光に富士山があぶられるため雲にまかれやすいのです。今回も危ないところでした。

パール富士と赤富士
パール富士と赤富士 パール富士の瞬間から少し遅れて、赤富士が来ました。明日のほうがパールの瞬間に赤富士のなることがわかっていましたが気象条件が悪そう。だから今日にしたのでした。

耕運機と赤富士
農機具と赤富士 撮影している後ろを見ると農機具がありました。面白い構図だなと思って撮影しました。

ある撮影が頭にひらめきました。これで本来は撮影終了してもおかしくないほど満足していたのですが、田貫湖をナビに入れて、もう1撮影を目指してエンジンのセルを回しました。