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※日本システムアナリスト協会HPにも掲載されました

平成16年度 AN試験 午後II 解答例 問1

問1 業績評価指標を総合的に取り扱うシステムの立案について

 想定しているケース:クリック型広告とバナー広告を主たる収入源とするポータルサイト。


1.システムの概要と業績評価指標

1.1 システムの概要
 私が企画したシステムは、クリック型広告とバナー広告を主たる収入源とするWebポータルサイト。
 私は経営企画部の情報システム企画室長として業績評価システムの構築を企画。
 インフラストラクチャはTCP/IPベースのイントラネット。ユーザインタフェースは標準的なブラウザソフト。業績が企業利益や株価の向上に寄与する必要がある。
*ポータルサイト間の競争が激化しているので、リアルタイムにサイトの経営状態や技術動向を正確に把握する必要がある。
*アクセスログなどの膨大な情報をリアルタイムに加工するシステムが必要である。
*株価という客観的指標を入れて設問ウの評価の伏線とする。


1.2 業績評価指標
 業績評価は@財務からは売上高,営業利益 AWebシステムからはアクセス数,顧客満足,アクセスログ分析 B営業システムからは新規広告の受注,既存広告掲載顧客の維持,競合サイトの技術動向

1.3 データ収集・加工・提供の仕組み
 財務情報と営業システムからの情報は、基幹データベースと社内WWWサーバとのデータベース連携で実現。
 アクセスログ情報は、基本情報はWeb上のCGIから基本情報を採取。アクセスログのドメイン解析、ユーザの客動線分析は特殊な分析用のアプリケーションを開発。


2.システム立案の配慮と工夫

2.1 システム立案時に配慮したこと

2.1.1 業績評価指標の使用目的と用途の理解
* 経営環境の理解:競争の激化を勝ち抜くポータルサイト、顧客満足度の向上の必要性
* 経営環境を踏まえた経営者のデータ利用目的


2.1.2 データ特性とタイミングへの配慮
(1)データ集計タイミング
 ・アクセスログ情報概要はリアルタイム
   クリック型広告解析、客動線分析は、システムの負荷を考慮して、週次  
 ・財務情報は週次収集  ・営業情報は営業日報にあわせて日次の集計とする。
 ・クレーム情報はリアルタイムで
(2)データ特性の配慮
 アクセスログのクリック型広告効果解析の動線分析はデータ数が膨大なものになること、トランザクションデータの負荷が大きいので解析に使用しないデータのフィルタリングが必要。また、Whoisデータベースなどの外部解析システムとの連携に配慮する必要がある。
 クレーム情報は優先度に応じて、経営者に提供する必要がある。

2.2 工夫

2.2.1 財務データの早期入手の仕組みについて
 短期計画に基づいた短期観測データを収集しておいて予算データとの当面の評価対象とする。その後、順次、短期観測データを実際データに置き換えてゆく。

2.2.2 データ加工を円滑に行うための工夫
 (1)概要データはCGIでリアルタイムに表示
 (2)二次データベースの利用
    アクセスログ集計用二次データベースの活用
 (3)経営者がしやすいインターフェース
  ・ITについての詳細な知識がなくても即座にビジュアルなデータが表示できるような
    インターフェース提供のためのCGIシステム
  ・必要十分な情報の提供
  ・ワンクリックでドリルダウンなデータマイニングシステムの提供
*基本的に2.1で書いた方針について対処を具体的に触れてゆきます。


3. 評価と改善

3.1 評価
3.1.1 リアルタイムな意思決定への貢献
3.1.2 株価への貢献
*客観的な成果を書いておくべきでしょう。

3.2 改善
 競争環境は動的に変化するので、評価システムの経営環境の変化に応じて機能の過不足が必要になる。このため、システムの有効性を監査して、マネジメントレビューの後、定期的に見直してゆくべきである。

以上


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