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○総評
1. 全体的に難易度の高い内容であった。経験のない大半の受験生は苦労したのではないか
2. 問3が最もやさしい内容である。したがって、詳細な論述に自信や経験のない受験者は問3を選択したのではないか
3. ただし、弊社への受験生調査(サンプル数10件程度ですが)では、ほとんどが問3を選択していることを留意してほしい。
  他の受験者の差別化が必要である。
4. このため、問3の内容を厳密、かつ、精度高く論述する必要がある。
5. また、問3は総花的な論述になりやすく、論文のまとめ方に苦労するだろう。

[結論]
 恐らく、問3は「お助け」問題であり、採点は芋洗い状態になるだろう。差別性が必要。逆に問1、問2を選択したなかで、コンパクトで的確な論述をした方は合格するだろう。
 問3には罠がある。それは「ビジネスの革新」、すなわち、問3を選択した受験者は「ビジネスの革新性」を採点者に十分示せないといけない。

○出題傾向に関する考察
 出題傾向に関する考察は以下のとおりです。
1. ここ数年の怠惰な問題、安易な問題設定が変革され、実務と連携した良問題が出題された
2. 恐らく出題委員が一新されたものと推察される


○難易度分析
[難易度] ★が多いほど難しい
 問1 ★★★★☆
 問2 ★★★★★
 問3 ★★☆☆☆

[結論]
 加藤自身がこの試験を受験したとすると、問1を選択すると思う。理由は、以下のとおりです。
1. 論点がはっきりしている
2. システムアナリストらしい論述が可能
3. 腕の見せ所が明確
4. 難易度も適当

[問題選択のトレードオフ]
 各問題をとるメリットとデメリットは次のとおりです。要は、自分が選択した論文のメリットとデメリットを強く意識しながら論述できるかが論文の品質を決めることになりそうです。

表2.問題選択のトレードオフ

問題番号

論文を選択するメリット

問題を選択するデメリット

問1

1.「新規ビジネスの立ち上げ」、「情報化投資」とテーマが明確になっていること

2.設問ウの評価については「ビジネス特性に合致した効果的情報システムの構築」を評価することが明示されている

[結論]この問題は論点が明確な良問である。

1.投資計画を立案したことのない人には難しい問題である

2.計数的な投資計画を示せない人は

たとえ投資計画に参画していてもこの論文を選択しない方が賢明である。

問2

1.システムインテグレータに勤務する実力派システムアナリストには適合した問題だった。

1.実際にビジネスプロセスの統合を実施した人でないと迫力のある論文を書くことができないのではないか。

2.ビジネスを統合した、だけではだめで具体的なノウハウの提示が必要

3.安易に選択すると自爆する問題

問3

1.平易な出題でおそらく、「お助け問題」として出題された経緯が伺える

2.詳細な経験がなくても解答できる(解答したつもりになれる)。

3.特別な専門知識がなくても破綻無く論述を終えることができる

4.あまり、頭を使わないので論述に時間がかからない

1.テーマが「ビジネス変革のIT活用」

という曖昧なテーマであるため、論述がしにくい

2.受験者が「ビジネスの変革」を意識して論述できたか?それが採点上の最初の関門となろう

3.したがって、単なるIT活用や安易なビジネスへの転用ではだめ

4.論述が総花的になりやすく


[結論]
 問2も一応、書けなくもないけれど、一番、迫力のある論文を時間内に破綻なく書くには問1が最適だと思う。今年も問1は王道だった。

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