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■総評

1. 出題された3問いずれもが専門的な知識を問う良い問題であるといえる。
2. 従って、いずれの問題を選択しても
   「日常生活の中でどれだけ、問題意識を持って仕事に取り組んでいたのか」が問われるだろう。
3. 一般論を書いても合格しない。
   出題意図に沿いつつ、かつ、自分の知識と経験に基づきテーマに沿った深い考察を行う必要がある。

[結論]
  海外取引経験が豊富なSEやPMは問2を選択できるだろうが、その他の人は問1か問3になるだろう。妥当なら、問3の方が組し易いはずだ。


■出題傾向に関する考察

 出題傾向に関する考察は以下のとおりです。

1.通常のプロジェクト管理能力だけでなく、より深い専門能力や知識が問われる試験となった感がある。
2.問題文の指定がやや複雑になっている。出題意図を読み解きながらの対応が必要になる。
      問1の場合、電子媒体の機密管理だけでなく、プロジェクト文書への対策も必要である。
      問2の場合、一般的な海外取引の手続きへの知識や配慮だけでなく、具体的な経験が求められている。
      問3の場合、自社の品質管理ではなく、本来管理権限のない協力会社工程の監査がテーマである。


■難易度分析

[難易度] ★が多いほど難しい
 問1 ★★★☆☆
 問2 ★★★★☆(一般)   ★★★☆☆(一部の経験者に優しい)
 問3 ★★★☆☆

[結論]
  加藤は、通常のSEやPMであるならば問3選択が妥当と思う。理由は、以下のとおりです。
1. 比較的論点がはっきりしている。
2. テーマが最も品質管理がテーマで通常のSEやPMにとってなじみの深いテーマである。


[問題選択のトレードオフ]
 各問題をとるメリットとデメリットは次のとおりです。要は、自分が選択した論文のメリットとデメリットを強く意識しながら論述できるかが論文の品質を決めることになりそうです。


問題を選択するメリット 問題を選択するデメリット
問1 機密管理とあるが、基本は文書管理と同様の管理技法を述べてゆけばよい。したがって、文書のライフサイクルや文書の機密管理を担当するセクションの人であればプロジェクトマネージャでなくても解答できる。 機密管理に力を入れすぎるとシステム監査との論文の書き分けが難しくなる。このため、いかにプロジェクトマネージャらしく書くのかが課題となる。仮に受験が電子文書だけに目を奪われると不合格の憂き目を見るだろう。また、論文の骨子を支えるのは顧客との機密保持契約,社内の情報セキュリティポリシである。このことを忘れずに。
問2 オフショア開発というと特別なもののように思われるが、海外との商取引と考えればよい。海外との商取引を進めるときの障害となることについて、問題点を明確にしつつ、具体的な対策を提示できれば合格ができる。 海外との商取引の経験がないと、形式的な論文となってしまうことがある。一般論を書いても合格することは難しいと思われるので、採点者をいかに説得し、尊敬を受けるかが肝心である。また、オフショア開発のなかで「初めて委託するケース」を想定して論述しないと合格できない。
問3 もっともオーソドックスな問題といえる。品質管理ということで、この問題を選択した受験者が多かったのではないか。しかし、協力会社の品質管理であるゆえ、その点を間違わなければ合格できる。システム監査合格者が有利な問題と言える。 テーマを通常の品質管理の問題と捉えると合格が難しい。合格するためには、ISO9000的な品質保証的な論述が必要ではないか。また、自社の工程を管理するのではないため、協力会社の第三者監査の視点が必要である。この問題では、契約時に品質監査があることを約束しておかなければならない。この前提が論文の骨子を支える。また、システム監査的な観点も必要だろう。

[結論]
 どの問題も個性的な問題といえる。しかし、いずれもオーソドックスな出題であり十分な経験と論述能力を持った受験者であるならば、合格論文が書けると思われる。海外経験のない通常のSEであれば、問3をとったのではないか。また、SE経験の乏しいものの場合、問1の選択が良いように思われる。

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