沖縄やんばるの森 アーカイブ

沖縄やんばるの森をゆく 9/10=樹上で眠るヤンバルクイナ=

ヤンバルクイナ

 私も青い月さんも両方に共通している点は、野鳥の撮影は好きだけれども、 けして珍しい野鳥がすきなのではなく、単に色が綺麗な野鳥が好きなのです。
 だから、沖縄に撮影にゆく本命はリュウキュウアカショウビンであってけして ヤンバルクイナが目的だったわけではなかったのです。  しかし、幻の鳥であるリュウキュウアカショウビンが撮影できてしまうと、 欲望が肥大化して(^^;ヾ  最後の頃には、ヤンバルクイナをしっかり撮影しないと気がすまなくなっていたのでした。
樹上に眠るヤンバルクイナ 5/10
樹上に眠るヤンバルクイナ
樹上に眠るヤンバルクイナ:実はこの写真、まぐれの一発で撮影したのだけれど、 どうもレア写真(お宝画像)らしいのです。(笑い;
 だから、ビギナーズラックは怖い!
 ガイドの神田さんからは「ヤンバルクイナ が樹上で眠る写真は撮れないので、よろしくメカドック」と釘をさされえていたのです。
 神田さんはインテリだから、けして、「よろしくメカドック」とはいいませんが・・・
飛べない野鳥
飛べない野鳥ヤンバルクイナ:ヤンバルクイナの生態について少し説明しておきましょう。
  • 沖縄県のやんばる地区にしか生息しない
  • 推定生息数 約700羽、1981年発見
  • 羽は退化していて、ほとんど飛べない
  • 冬は樹上にいることもあるが、春以降の繁殖期は子供を育てるため陸上に下りる

 私が撮影した樹上のヤンバルクイナはツガイになり損ねたチョンガーということになります。
樹上のヤンバルクイナ 5/11
 2日目は晴天なんだけれど強風、どうも、野鳥に観察に不利な日のようです。殆ど「坊主状態 (釣りで言う"空振り")のなかでサヨナラホームラン級の発見が次の写真です。
樹上に潜むヤンバルクイナ(若鳥)
樹上に潜むヤンバルクイナ(若鳥):ガイドさんも2時間以上探索しても、何一つ 発見できずに焦り始め、私たちも完全に諦めムード。そんなとき、ガイドさんが大きな木の上部をライトで 照らしたときにサンルーフからヤンバルクイナの影をみたような気がしました。それは一瞬。
加藤「神田さん、ちょっと車を止めて。」
神田「どうしましたか?」
加藤「もういちど、少しバックしてもらって、さっきの木の上部を照射してもらえませんか」
神田「あっ、います!発見できませんでした」
 どこまでも尽きない強運。前日、目を慣らしていたのが正解でした。
青い月さん「えっ、どこですか?」
加藤「あそこにいます!」(きっぱり)

 これを一言で言うと「ノーヒットノーランに9回2死まで追い込まれていて、最後にサヨナラホームランで 0-1で勝ったような試合」かな(苦笑;
毛が逆立つ若鳥のヤンバルクイナ
毛が逆立つ若鳥のヤンバルクイナ: 神田さん曰く、ヤンバルクイナの若鳥は背中の毛が軽い感じにもわもわしているそうで、どうやら若鳥らしい。
 青い月さんも撮影に成功されたようです。おめでとうございます!
撮影データ
5月10日(写真1、2)
 参考まで今回の撮影データを示します。
  • 期日:2008年5月10日 天気:曇りときどき雨
  • 場所:沖縄県国頭村やんばるの森
  • カメラボディ:NIKON D80
  • レンズ:NIKON VR 300mm F2.8 G
  • 露出:マニュアル、ISO感度1000、ストロボなし、手持ち F3.5 1/80
5月11日(写真3、4)
 参考まで今回の撮影データを示します。
  • 期日:2008年5月11日 天気:晴れ、強風(台風2号の影響)
  • 場所:沖縄県国頭村やんばるの森
  • カメラボディ:NIKON D80
  • レンズ:NIKON VR 80~400mm F4.5~F5.6 G
  • 露出:絞り優先、ISO感度1000、ストロボなし、手持ち F8 1/60
撮影に関する考察
撮影にあたっての配慮事項
  • プロフェッショナルのガイドによる指導の下撮影しています。
  • ヤンバルクイナの生息域の環境に配慮してストロボは炊いていません
  • 撮影時間は5分程度で長時間の撮影を遠慮しています

2人でオリオンビールで乾杯してしまいました。

 強運伝説を信じていただけれたら!
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今回もまた強運を発揮してしまいました!
昨日の答え ア 杏仁豆腐

沖縄やんばるの森をゆく 7/10 =リュウキュウアカショウビン=

リュウキュウアカショウビン

 アカショウビンという鳥がいます体長は27.5cmくらい。渡り鳥です。 アカショウビンはカワセミの仲間で、真っ赤な色をしています。ただ、幻の鳥であるため、 殆ど見かけることもないし、撮影することも一般的に困難とされているのです。
 アカショウビンは子育てのために夏に日本にやってきて、啄木鳥等の巣穴を使い子育てします。 食性はカエル、カタツムリ、トカゲ、サワガニ、昆虫、セミの幼虫などを食べます。
出会いは突然に
 ガイドの神田さんから事前に「アカショウビンは来ています、樹上で寝ていたのを見かけました」。 との報告を得ていました。だから、50%くらいの確率で見れるのではないかと考えていたのです。
 なぜなら、アカショウビンは南洋の鳥ですから南にゆけば行くほど見やすいことが挙げられるし、 2週間前から来ているとなれば、あとは運しだいでした。しかし、ご案内いただいて2時間経過するのに、 リュウキュウアカショウビンは出てきません。やはり駄目なのでしょうか。
 諦めかけた頃、神田さんが「リュウキュウアカショウビンです!」と小声で叫びライトを点灯します。
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン♂: アカショウビンの雄雌の見分け方はおなかの色にあります。♂は比較的赤い色、♀は白っぽい色をしています。
リュウキュウアカショウビン♀
リュウキュウアカショウビン♀: 今度は至近距離にリュウキュウアカショウビン♀を発見してもらいました。凄く近くです。心臓がバクバクします。 自分座っている座席と反対方向に出没しているので(青い月さん側)、サンルーフから顔を出して手持ち撮影です。
 手振れしないように、せっかくのチャンスなのですからピントを外さないように、当然逃げられては意味が無いので すばやく撮影します。
 リュウキュウアカショウビンとアカショウビンとの違いは体色にあります。
 アカショウビンは血のような赤、リュウキュウアカショウビンは紫がかった赤色をしています。
アカショウビン
アカショウビン♀:これは07年7月22日函館大沼で撮影したアカショウビンの♀の写真です。 比較すると体色の違いが明確でしょう!
リュウキュウアカショウビン
見返り美人:リュウキュウアカショウビンの見返り美人状態。愛嬌があり美しい鳥ですけれど 、これで、トカゲやカエルを食べているなんて信じられないですね!
撮影データ
 参考まで今回の撮影データを示します。
  • 期日:2008年5月10日 天気:曇りときどき雨
  • 場所:沖縄県国頭村やんばるの森
  • カメラボディ:NIKON D80
  • レンズ:NIKON VR 300mm F2.8 G
  • 露出:マニュアル、ISO感度1000、ストロボなし、手持ち F3.5 1/80
撮影に関する考察
撮影環境や同行者への配慮について感想を書きます
 ガイドさんに照明をともしていただきましたのでストロボ発光なしですみました。
 しかし、ハブ(夜行性)がいるので外に出れない、狭い車内で、かつ三脚を立てるスペースが無いので 手持ち撮影になります。
 その悪環境の中で、どれだけ成果が出せるかについて、ない頭を絞っていました。その点での考察を 書きます。
  • カメラの性能が勝負:D300などの新型カメラはISO感度を1000以上にあげてもノイズが出ないので有利だと思いました。
  • レンズはやはりVRレンズ:手振れ補正機能が有効でした。2.85kgの重さも手振れなしで 撮影できました。やはり高いだけはあります(68万円)・夜でもピントがあわせやすかった
  • オートフォーカスの利用:大きい物体には有利です(今回でいうと2枚目、4枚目)
  • だから被写体の大きさに合わせて、マニュアルフォーカスとオートフォーカスを使い分けしました。
  • アカショウビンの体色の美しさを表現するために、露出はマニュアルにしました
 狭い車内でぶつかりあうと、互いの撮影が阻害されます。だから、同行者の動きに合わせて、 サンルーフから顔出すかどうかのタイミングを図りました。こういった、ギリギリの状況の撮影では 腕も重要ですが装備、機材が明暗を分けることを知りました。

 夜間のフィールド撮影の難しさを知っていただけれたら!
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D300以上のボディがそろそろ必要だと思いました。

沖縄やんばるの森をゆく 6/10 =亜熱帯の蝶=

生物の多様性とやんばるの昆虫達

 昼間は、青い月さんと2人で自分達でやんばるの森を探検します。 沖縄はやはり亜熱帯地域。だから、本州ではみることのできない昆虫や自然をみることが できるのです。
蝶の世界
モンシロチョウ
モンシロチョウ:まずはオーソドックスにモンシロチョウです。民宿海山木の庭に たくさんいて、ちょっと庭を歩いただけでぶぅわ~!と飛び上がります。
亜熱帯系の蝶
 奄美大島以降に生息する蝶も撮影してきました。
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ:ベニモンアゲハは本来は日本の蝶ではなく、台湾等の蝶でした。 しかし、1968年頃から沖縄に住み始めました。類似種にジャコウアゲハがある。ジャコウアゲハは 羽の尾のような部分が長いのが特徴です。
 ジャコウアゲハやベニモンアゲハは有毒植物を食べて毒蝶となり、 鳥などに食べられないようにしています。
シロオビアゲハ
シロオビアゲハ: シロオビアゲハはベニモンアゲハに外見上似ています。これを擬態というそうですけれども、 擬態によって敵から身を守っているのです。
シロオビアゲハ
シロオビアゲハ:  ベニモンアゲハよりは地味ですが花の中にあっては上品ですね。この蝶もトカラ列島や奄美諸島、沖縄に 分布します。
水辺の生き物
ハグロトンボ
ハグロトンボ♂:アカショウビンを待っている間にトンボを撮影しました。 ハグロトンボは水辺などに生息するトンボ。♂の体色は青、♀は黒です

 派手な色の蝶も享受していただけるなら!
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トカゲも撮影していますが自粛しました(笑い;

沖縄やんばるの森をゆく 4/10 =ノグチゲラ撮影=

やんばる早朝ツアー・ノグチゲラの撮影

 やんばるの森を探検記。今回の被写体は天然記念物です。
ノグチゲラ
ノグチゲラ
ノグチゲラ 211種類目:体長が31cmくらいの アカゲラなどと同じ啄木鳥(キツツキ)の仲間です。 ノグチゲラは沖縄のやんばる地区にしか生息していない固有種で、やんばるの森に100~200羽しかいないと されています。もっといえば絶滅危惧種であり、国の特別天然記念物なんです。
昆虫を加えたノグチゲラ
昆虫を加えたノグチゲラ:ノグチゲラの鳴き声は「キョキョキョ」という感じ。 この個体は恐らく♂。頭が赤く羽が赤っぽいのでわかります。メスは頭が赤くなく、体が黒いです。
顔を出すノグチゲラ
顔を出すノグチゲラ:大きく見えますが600mmの望遠レンズ(300mm *2)でRAW撮影して、 縦サイズを横にトリミングしています。だから20m以上はなれた場所で、木の葉のブラインドの中からの撮影です。
 個体にダメージを与えないように十分配慮しての撮影を行っています。
自然と人々の同居
八ヶ岳の青い月さん
八ヶ岳の青い月さん:彼もご自慢の500mmの望遠レンズを構え、ノグチゲラ撮影のチャンスを狙います。
その近くになぜか朝から泡盛を飲んだくれているおっさんがサンシン(沖縄の蛇ミセン)を傍らに置きつつ 黄昏ています。
酔っ払いのおっさん
 普通、野鳥撮影の現場では考えられない風景です。だってそうでしょう!普通,人が姿を現していたら 野鳥は現れない。ましてや相手は特別天然記念物ですから。でも、あまりにも風景に溶け込んだおっさんに ノグチゲラはまるで見なかったようにスルーしてゆきます。不思議な南海の島特有の風景を見た感覚でした。
アカヒゲ
アカヒゲ 212種類目:撮影の最後に嬉しいおまけがつきました。アカヒゲです。 アカヒゲはコマドリの仲間。川っぺりで綺麗な声で鳴きます。動きが早く、かつブッシュに潜むので 見つけて撮影するのに苦労しました。
 アカヒゲとコマドリとの違いは黒い髭のような紋がお腹にあるのがアカヒゲです。コマドリの お腹は真っ白です。

 自然の多様性を確保することの難しさがご理解いただけるなら!
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ノグチゲラ見るだけでなく、撮影もできて満足です

沖縄やんばるの森をゆく 3/10 =フクロウの撮影=

やんばるナイトツアー・ふくろう撮影

 ガイドの神田さんのご案内で、やんばるの森を探検します。いままで野生のズク(フクロウ)の類は シマフクロウしか見たことが無かったので(これも凄い異様なこと)、何種類見れるか楽しみです。
リュウキュウアオバズク
リュウキュウアオバズク
リュウキュウアオバズク 209種類目:体長が27~30cmくらいのフクロウ。甲虫類(カブトムシやクワガタ)を好んで 食べる。覆面忍者のような顔つきとお腹の横縞模様が見分けのポイントです。
 このアオバズクは、公園の明かりを目当てにやってくる昆虫を狙いに出てきた個体です。
リュウキュウコノハズク
リュウキュウコノハズク
リュウキュウコノハズク 210種類目:体長が22cm程度の小さなフクロウ。この写真を見る限りは 結構、猛禽類の面構えですね。間近に撮影ができました。耳のような冠羽があるのわかりますか
横むくリュウキュウコノハズク
横むくリュウキュウコノハズク:コノハズクの鳴き声は「コホッ、コホッ」っとこんな感じです。
リュウキュウコノハズクのツガイ
リュウキュウコノハズクのツガイ
リュウキュウコノハズクのツガイ:ふくろうも恋の季節なのでしょうか。 リュウキュウコノハズクのツガイに出会いました。レンズを向けると睨んでいます。
ツガイの片割れ
ツガイの片割れ:翌日は風の強い日でした。昨日のツガイがいた木を再度訪ねましたが、片割れの1羽しかいませんでした。

 やんばるの自然を肌で感じられるなら!
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一気に、ズク類をみることができ、撮影もできて満足です