2008年1月15日

ネットショップと経済への影響に関する考察07/12

 しかし、団塊の世代にも格差が出ているようで、それが1ヶ月に消費できる 金額に現れています。

  • 【1ヶ月に消費できる金額】(昨年対比)
  • 上・中の上・・68,000円(△5,000円)
  • 平均・・・・・44,000円(△11,000円)
  • 下・中の下・・30,000円(△12,000円)

 記念消費ですから普段買えなかったものを購入する。確かに自分もよく撮影に出かかけるのですが 団塊世代の方々が、有名撮影スポットに素晴らしいカメラを持って撮影にこられているのをみると 納得です。反面、ある山間地を訪ねてきたのですが高齢化が進み経済的にも低落傾向にあり、 そのような方は生活を切り詰めてゆかないと生きてゆけないのだなと思いました。

 
楽天の流通総額 07年上期2,495億円
 その概要は以下の通りです
  • 楽天市場と楽天ブックスの07年上期流通総額2,495億円
  • これは前年度対比30%増加です
  • 百貨店と比較すると売上6位の丸井2,368億円を上回ります
 その詳細は以下の通りです
  • 食品に加えてファッション系、ショルダーバッグ系に伸びが顕著
  • 購買主力が30代~40代から10代後半~20代後半へ拡大

この結果は、単に、物販の消費が増えただけでなく、①携帯電話サイトでの売り上げ増加( おそらく12%程度貢献)、②楽天トラベルの利用増加があると思われます。
 また、若年層の増加は当社の予測を裏付ける結果になりました。

米国でネット通販増加による家電店圧迫

 ネット販売が進捗すると路面店が圧迫されるのは道理です。米国ではその傾向 が顕著に出ています

 フォレスター・リサーチ調査06年(3,875人)、07年(2,521人)9月調査の結果は次の通りです。

  • 【ネット購入の割合07年】(06年)
  • コンピュータ(hard/soft)・・63%(46%)
  • 家電・・・・・・・・・・・ 69%(55%)
  • 衣料品・アクセサリ・・・・ 80%(71%)
  • 宝飾品・・・・・・・・・・ 63%(50%)

 過去の経緯をみると、この傾向は益々、顕著になると思われます。これは単に米国の事例 だけでなく、わが国でもその傾向は急速に現れてきていると思われます。従って、中小企業が 商店街単位で大規模店に対抗する時代ではなく、ネットを使い大企業の足元を脅かす時代に なったという認識が必要でしょう。

  • =参考文献=
  • 「団塊の世代の記念消費」日経新聞2007.12.20
  • 「楽天・楽天ブックス07年度上期の流通総額」日経新聞2007.12.20
  • 「ネット躍進苦しむ専門店 米の家電販売 相次ぐ撤退」日経流通新聞2007.12.21

BtoB専門のWebコンサルタント
(有)アイ・リンク・コンサルタント 代表取締役 社長 中小企業診断士/システムアナリスト/システム監査 加藤忠宏




投稿者 kato : 05:06

2005年8月21日

2005年8月21日 通販市場へのIT活用

通販市場3兆件

専門特化の「単品市場」の戦略

 2004年度通信販売市場は、約3兆円(対昨年対比10%増)となった見込である。 例えば全国の百貨店の総売上高が8兆円割れを起こしている現状を考えると有望な 市場といえる。

「単品市場」戦略のメリット

 単品市場特化戦略の意味は次のとおりである。

  • 1.単一の商品開発や広告の特化できる
  • 2.そのため、限られた経営資源を集中的かつ効果的に投下できる
  • 3.生産ライン、物流ルートが単純になる
  • 4.この結果、コスト削減が可能になる
  • 5.コストカットした分を顧客満足などに振り分けるなどのメリットもある

 要点は「選択と集中」である。

「単品市場」の経営的効果

 単品市場特化戦略が経営に及ぼす影響は次のとおりである。

「単品市場」戦略のメリット

 単品市場特化戦略のメリットは次のとおりである。

  • 1.在庫管理が単純で在庫削減しつつ生鮮品は鮮度を保てる
  • 2.通販市場には値引きなどは存在しにくく、利益を確保しやすい
  • 3.コストカットした分を無料サンプルや電話応対などに振り分けられる
  • 4.この結果、顧客満足CS(Consumer Satisfaction)を達成しやすい
  • 5.お取り寄せ需要の獲得が可能
  • 6.返品が少ない

 要点は「顧客満足の追求」である。

システムアナリスト加藤の意見

 単品市場特化戦略を応用した戦略がネット「お取り寄せ」市場獲得戦略である。 この戦略は次のようなメリットがある

  • 1.ネットで広告を出すことによって、カタログ郵送費等を更に削減できる
  • 2.ブログ等の活用によって、リアルタイムな製品の情報を提供できる。
  • 3.CGI(Common Gateway Interface)ショッピングカートを使用できるので面倒な手間がない
  • 4.欠品がない
  • 5.Webを使って商品情報を豊富に提供できる
  • 6.決済法を選択できる

 例えば、私の関与先である 株式会社小竹食品は、「お取り寄せ」 ビジネスで成功している企業である。特に、いまは新潟・弥彦産枝豆(茶豆)が好評である。 また、「高層マンション需要」を捉え、キリンの生茶などが良く売れている。

参考:2005年8月5日 日経MJ「単品通販 飽きぬ商い」
(c)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏



投稿者 kato : 11:49

2005年8月16日

2005年8月16日 都会の新生活者需要とマーケティング戦略

都会回帰現象を捉えたマーケティング戦略

東京では都心への人口回帰現象

他の都市で、中心市街地の人口減少が進む中、 東京では都心への人口回帰現象が高まっている。それとともに 回帰した顧客層を狙ったマーケティング戦略が提案されている

 東京23区への人口回帰現象(上位10区)の現状は次のとおりである。

  • ------------------------
  • 順位 区名  人口増加率
  • ------------------------
  • 1位 中央区  13.5%
  • 2位 千代田区  8.7%
  • 3位 江東区   6.0%
  • 4位 港区    5.5%
  • 5位 台東区   3.4%
  • 5位 品川区   3.4%
  • 7位 新宿区   3.3%<
  • 8位 文京区   3.1%
  • 9位 墨田区   2.9%
  • 10位 江戸川区  2.8%
  • ------------------------

2005年1月実績

 都心の人口増加要因として、①通勤や仕事の利便性、②都心型 大型マンションの建設などがありそうだ。

都心需要を狙ったマーケティング戦略

 都心に住む人々を市場と捉えて次のような需要が発生している。

  • 百貨店が新生活者のために、惣菜売り場を強化
  • 百貨店が乳児連れ顧客のために、リビング売り場を強化
  • 上記の顧客の誘引のために、ペットの遊び場を屋上階に設置
  • 銀座に釣堀ができるなど、独身者向け遊技場、アミューズメント施設が設置
  • ネットサイトで、ペット茶が良く売れる(御用聞き需要)
システムアナリスト加藤の所見

 最近、著者の顧客(Web系ECサイト)で明らかに都会のマンション住民による需要と思われる 売上が発生している。例えば、ネットで猫用グッズが売れるとか、上記に帰したように 清涼飲料水が大量に売れる。  これを著者は「高層マンション需要」と仮説を唱えている。すなわち、高層階に すむ住民が下に下りる手間を惜しみ、ネットで買い物をしているのだ。最近の マンションはセキュリティ対策がきついので御用聞きがこない。そんな隙間を ネット需要が満たしている。また、都会人の散歩コースに百貨店があるため、 百貨店が新生活者のため利便性を図りつつ、需要を取り込もうとする戦略も 妥当といえる。

参考:日経MJ 2005年8月11日「銀座・日本橋 住める都」
(c)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏



投稿者 kato : 23:30

2005年7月13日

2005年7月13日 団塊の世代市場を狙え

ターゲットは団塊の世代男性

今日、あるお客様のIT戦略のコンサルテーションをしてきた。この方は、団塊の世代を ターゲットとお考えのようだ。しかもテーマが「知的好奇心」 それはよいが、単なる知的好奇心の押し付けでよいのだろうか。今回はこの問題 について考えよう。

2007年以降の団塊世代の趣味市場は1.7倍に
2007年市場は5兆円

表記の通り、団塊世代の趣味市場規模は、2007年団塊で5兆円という。一口に 5兆円といっても、例えば、全国百貨店の総売上高を皆さんはご存知だろうか。 これは昨年度8兆円割れした。そう考えると、市場規模の大きさが良く理解できるだろう。

この主な市場は、旅行(2.5兆円)、教養(2400億円)、スポーツ分野(7000億円) で特に顕著である。特に旅行では海外旅行の伸びが断然大きい。また教養では 絵画陶芸手芸が1番、次が語学等である。スポーツ分野ではアウトドアだ。 著者もアウトドア派なので、まさにご指摘のとおり(ただし団塊世代ではないが)。

団塊の世代の懐事情

団塊世代の総資産額は1500万円以上が圧倒的に大きい。しかし、団塊世代の先輩 であるシニア層の退職時の年収が平均で541万円であったのに対して、団塊の世代は 326万円と220万円も少ない。また貯蓄額を比べるとシニア層が2,802万円に対して 団塊の世代は1,868万円である。

また、団塊の世代では資産額や年収で富裕層とそうでない層との格差も広がっているという。

システムアナリスト、加藤の見解
マスマーケティングは愚の骨頂

シルバービジネスと同様に団塊の世代も、個人差が大きく、趣味や生活スタイル 及び懐具合も多様性がある。このため「広く浅く」の戦略はむしろリスクが 多いといえる。さらに、過去の市場調査の経験を申し上げるとシルバーに近くなるほど拘束 を嫌う傾向が高く。考え方の押し付け等は避けたい。

市場としての団塊の世代への対処

市場として団塊の世代を捉え、顧客として誘引することのできる対策を以下に 示す。

  • 可能な限り、顧客ターゲットのセグメントを細分化する
  • 比較的自己実現欲求の知的な高い富裕層をターゲットとしたビジネスを展開する
  • 知的好奇心、自尊心を満足していただくサービスを考える
  • そのサービスと自社の「強み」となっているノウハウとリンクさせる

以上

参考:日経流通新聞2005年7月6日「団塊男性、趣味弾ける」



投稿者 admin : 09:22

2005年7月 8日

2005年7月8日 ドラッグストアの店舗戦略、販売戦略の秘密

ドラッグストアはなぜはやっているのか?

著者の場合、出張が多い。特に鉄道を利用することが多いのだけれど、駅を降りて すぐ目にするものは、コンビニエンスストアとドラッグストアである。いずれにしても ドラッグストアは流行っている。薬屋さんにはお客がいないことがあるのに不思議に 思っていた。

駅前チェーン店が発展する理由
淘汰が進むドラッグストア

どうやら、業界は淘汰が進んでいるらしい。大手チェーン店が優勢で著者が見聞きしている ように中小の薬局が不利らしい。業界全体の売上は2兆5882億円(2003年)と対昨年比3.7%増 なのだという、これに対して、売り場面積も14%増加している。このことは、ドラッグストアの 大規模店化を表している。

いったい、何が売れているのか、なぜ売れるのか

なんでもドラッグストアの販売構成比のなかで、日用雑貨が20%以上であって無視できない 状況らしい。また化粧品なども多く陳列されていて、女性の集客が容易である。

また、店舗もオープン的に外部に開放されていて、近くによると、つい入りやすい雰囲気がある。 店舗施設管理上の工夫も見逃せない

他業界からの参入

菱食などは、ドラッグストア向けの食品供給のための戦略を打ち立てているという。 また、酒販の規制緩和によってお酒も扱えるようになった。また、サラリーマンの医療費負担が 2割から3割に増加することによる健康志向の追い風を受けてサプリメント販売も期待される 分野とされる。

システムアナリスト、加藤の見解
ドラッグストアの価格の秘密

ドラッグストアは、チェーン店で集中仕入れを行う。この業界は独自の商慣行があって、 大量仕入れを行うと、販売報奨金がもらえたり、商品をおまけでもらえることがある。 これによって、低価格の販売が可能になる。

ドラッグストアと情報システム

著者は過去にドラッグストアのPOSシステムの運用支援のためのコンサルティングを経験したことがある。 その秘密の一端を話すと、以下のようになる。

  • 化粧品はメーカコードでカテゴリマネジメントすると勝ち組、負け組みがわかる
  • 化粧品取り扱いメーカ数が多いと、販売協賛金が嵩み、広告費が超過傾向になる
  • ドリンク剤には常習性があり、ドラッグストアに毎日来る客の殆どがドリンク剤常習者である
  • ドラッグストアの商品は相性の良い商品の組合せがあり、近くに陳列すると良く売れる

以上

参考:日本経済新聞(夕刊)2005年6月22日「ドラッグストアなぜ人気」



投稿者 admin : 09:50

2005年7月 3日

2005年7月3日 電子マネー急速に拡大する

エディカード決済件数月間1,000万件へ

小額決済に有利な電子マネー
エディとスイカの利用件数

国内最大の電子マネーであるエディカードの月間取引額がとうとう1,000万件に達した。 同様に、国内二強の一角であるスイカは月間取引額が300万件となった。著者は航空機を 利用するため、エディカードを使用している。特にANAなどはキャンペーン期間中に搭乗 すると航空券の半券2枚でエディカードへ500円充填してくれるので便利だ。

1回の利用金額は500円程度

エディカードの場合、一回の利用金額はICカード型で500円、携帯型で630円らしい。 実際に自分なども、携帯電話で購入するのは機内食や空港でアイスクリームを買うときに 使うくらいである。稀にコンビニエンスストアで1,000円弱の金額を使う。 今後は携帯型の伸が予想される。しかし、自分には、携帯電話で買い物をする感覚はない。 これからも、多分、ないと思われる。

アイス

宮崎空港で、エディカードを使って購入した「こなつのアイス」

電子マネーの普及戦略

電子マネーは携帯電話の利用を可能にすることによって、大幅に、利用頻度が拡大した。 このほか、小売店や飲食店なども顧客の囲い込みを目指して採用する店舗が増えている。 2005年6月現在で、エディを利用できる店舗は2万件を超えたといわれている。 例えば、マツモトキヨシも8月から696店舗で利用できることを目指す。このほか、コンビニエンスストアの ファミリーマートやビックカメラも導入を目指す。

システムアナリスト加藤の意見
電子マネーの見通し

東京三菱銀行などは、銀行口座からエディへ現金が振り込めるようにする。 特に銀行口座から携帯電話への現金振込みが可能になれば、電子マネーの利用金額や頻度は大幅に増大するだろう。

おサイフケータイセキュリティ上の課題について

しかし、電子マネーの銀行から携帯へのダウンロードはセキュリティ上のリスクが多いと思われる。 これに対して、沖電気工業やビットワレット(電子マネー最大手)などは、「専用線を利用するから大丈夫」 といっているが果たしてどおだろうか。著者には次のようなリスクがあると思われる。

  • 携帯電話と財布の一体化による、携帯電話盗難のリスク
  • 携帯電話紛失による、銀行口座不正利用のリスク
  • 携帯電話紛失による、電子マネー購買履歴などの個人情報漏洩のリスク

恐らく、デビットカードと同様に、おサイフケータイ紛失による 被害には救済措置がないはずだ。だから、著者は使いたくない。

参考:2005年6月23日「電子マネー浸透」日本経済新聞



投稿者 kato : 17:34

2005年6月17日

2005年6月15日 地域ブランドを活性化するITマーケティング

地域ブランドとマーケティング

南高梅ブランドと新製品の発表

和歌山県の中小酒造メーカが紀州・南高梅を機軸とする焼酎と梅酒を発表した。そのうち、特に梅の花の香りがする焼酎は初回生産3000本が完売という状態らしい。

なぜ、紀州の梅干のブランドを「南高梅」というか。その由緒は、この梅を開発した南部高等学校に起源がある。

ブランド価値を数値化する工夫

ブランド価値(人気)を数値化する手法の一つとしてキーワードアドバイスツールというものがある。これは、Pay Per Click型広告の一つであるOvertureが提供している指標である。

キーワードアドバイスツールでは原則として前月、打鍵されたキーワード数が数値化されて表示される。ある意味、これはブランドの人気を表しているといえる。この数値の高い商品やブランドは一般的に人気が高い。

ちなみに、「南高梅」の2005年4月の検索数を調べてみました。

検索数2005年 4月
検索数 キーワード
2467 南 高 梅
295 紀州 南 高 梅

この他、「880 紀州 梅干」とあるように、紀州の「南高梅」のブランド、人気の高さが伺える。

システムアナリスト加藤忠宏の所見

では、梅干を売ろうとする他の地域の企業にはチャンスがないのであろうか。この問題に実務的に取り組んだ。具体的には山梨のある工場のWebマーケティングのコンサルティングを行った。

まず、著者はキーワードアドバイスツールを使い調査を行った。その結果、「178 甲州 小梅 」という結果を得た。無論、これは南高梅に比べて少ない数値だが、直感的にこれはビジネスチャンスと考えた。

結果は成功だった。現在その企業は「ISP(Internet Service Provider)から苦情が入るくらいのヒット数を得ている。

参考:日経新聞 2005年5月30日「紀州・南高梅の酒類人気」



投稿者 kato : 00:02