2005年7月11日

2005年7月11日 ITコンサルへの道-2

ITコンサルへの道-2

新分野に進出されようとする場合の対処

ITコンサルが顧客から新しい分野のコンサルテーションの要望を受けたとき の対処について語ろう

スタンダードへの対応

例として、ISO17799などへの対応の指導を依頼された場合を考えよう。

まず、重要なことがある。ISO17799やISO9000及びISO14000などの場合、どれか 1つについて熟知しているかが鍵となる。

そのため、著者は平成11年にISO9000の5日間セミナーに参加して、ISOのなんたるかを 学んだ。この結果、ISOの要求事項を読み下す場合のコツを掴んだ。だから、ISO17799は 平成12年の段階で英文と和訳版を入手して読み下していた。

また、ISO14000に関連するコンサルテーションも受注したことがある。ただし、 ISO14000の場合は環境アセスメントがあるので、入り口だけのコンサルテーション であること確認して受注した。

明快な雛形がある場合は受注したほうが良い

システム監査や業務監査などの場合は明快な基準があるので受注すれば良い。 以前、こういうことがあった。NPO法人の業務監査だ。これは雛形がない。 逆に、このような場合はチャンスで、既存の雛形を応用する形で監査を行えば 良い。依頼者の満足を得て監査は終了した。

業務改革のコンサルテーション

パッケージなどの導入を行う場合、業務改革に携わることがある。このような 場合は、事前に予習を無論行う。この場合の参考書は官報発売所 で入手する。業界に関わる法律、業界の会計的特性を抑えておけば、業界の基本 知識は抑えられる。

その前提で、経営者からヒアリングを行う。経営者と対話型で、「その部分をもっと 教えてください」などと合いの手を入れながらヒアリングすると、経営者は気持ち よく教えてくれる。「その用語はどういう意味ですか」などということも聞いても良い。 経営者はコンサルタントがすべてのことを知っているわけがないということも よく分かっている。

このようにしてコンサルタントは業務をこなしながら経験値 を増やしてゆく。3年繰り返せば、立派な業務知識が得られる。

戦略が生まれる過程

「絶対、断ってはいけない仕事」それは官公庁の委員である。 これはたとえ専門外でも受注すると良い。お金は二の次である。その理由は次の とおりである

  • 官公庁の印刷物に実績として名前が残る
  • それを関係各所の人々が読んでいる、記憶している
  • 著名人、その道の一流の人々と知己を得て交流する機会を得る
  • そのことにより、さらなるスキルアップが得られる。
Copy Right(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏



投稿者 kato : 23:59

2005年7月10日

2005年7月10日 ITコンサルタントの資質

ITコンサルタントへの道

掲示板への書き込みがありました。その方にお答えする形で、回答いたします。 感心のある方、ご参加ください。

ITコンサルには強い専門性が必要である
必ずしもすべての知識が必要ではない

 ITコンサルには、強い専門性が必要である。だから、すべての知識が完璧である 必要はない。私の知る限りでは、以下の分野に特化したコンサルが見受けられる。 いずれも成功しているとみられており、「特化した方がむしろ有利」 と思われる節もある

  • POS専門のA氏:POSから解析したデータを基に在庫削減、売上UPの提案を行う
  • SEO専門のB氏:Webのなかの特にSEO(Search Engine Optimizing)、検索エンジン対策 に特化している
  • BtoB専門の加藤:Webのなかで特に製造業中心のBtoB(Business to Business)に特化している
  • 会計パッケージに強いC氏:ERPを中心にしっかりとした活動をしている。実力はあるが、 活動が地味ゆえ表に出てこない
  • ISO17799専門のD氏:特にISO実務に精通していて、全国を飛び回っている
専門性のないITコンサルタントは

 これは一般論として語る。専門性のないコンサルタントは、 自らの活動領域を維持するために政治力を発揮する ことが多いように思われる。 また、既になんらかの事由によって仕事を真剣にとる必要の ない人はITコンサルタントとしての看板を出しつつ、 ITコンサルタントであることの名声を欲する傾向にあるように思える。

注※特定の人物を指すのではない。あくまで一般論としてということ。

コンサルタントというのは世の中の役に立って、はじめて感謝される 職業である。従って、自分の名誉のため等でなる職業ではない。すなわち 「助言の質」によって評価されるべきである。と考える。

コンサルタントの自己革新
コンサルに必要な環境適応能力

 では、まったく、流通系やオブジェクト開発系の知識が不要かというとそうでもない。 これは上記の意見と矛盾するようだが、けして矛盾しない。

ITコンサルタントの寿命は短い

 ITの世界はドッグイヤーといわれるように変遷が早い。また、後発の追い上げも厳しい。 将棋の世界と同様に若い方が優秀である。また、ITコンサルタントは会社を辞めて独立 した瞬間が一番技術力的には充実している。  このため、周囲にも「数年で技術が陳腐化している人」「廃業している人」もいる。

だから、最初はホスト系だけでも良い。しかし、独立したら自分の専門性の領域を広げ る努力をしてゆかなければならない。同様に、得意とする業種も、積極的に学ぼうとする 姿勢が求められるように思われる。

自己改革が必要なITコンサル

 従って、ITコンサルタントは常に自分の技量を相対的に分析し、ブラッシュアップを 実施できていないといけない。自分の場合は、カバーできない技術は人を雇用して研究して もらったり、その人に教えてもらったりしている。また、独立してからもISO9000の審査員補 の取得、学会発表など、自己革新の努力は惜しみなく行っている。

システムアナリスト加藤忠宏の考え
ITコンサル希望者への助言事項

 結論としてITコンサルタントになりたい人への助言は次のとおりである。

  • 独立当初は単一の専門性でよい:例)製造業、Web系
  • 独立後3年以内に、市場のニーズを良く理解して自己改革を行う必要がある
  • コンサルタントは提案の多様性を確保するために知識の多様性が必要
  • そのための研究等に金と暇と人は惜しまないこと
ITコンサルの多様性

 ITコンサルタントは、単にITに詳しいだけでなく様々な知識を備えている必要がある。 例えば自分の場合、次のような特技がある

  • 人を6時間眠らせずに、話を聞かせるプレゼンテーション能力
  • 会計知識
  • 製造業の金属加工に関連する専門知識
  • ISO9000,ISO17799など国際規格に関連する知識

コンサルタントに特記すべき知識が3つあれば、それを応用して新たな知識を取り込む ことも可能であろうし、あらたな付加価値の創造も可能であろう。

Copy Right(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏



投稿者 kato : 16:03