2007年09月07日
システム監査技術者としての転職について
システム監査業界への転職について
掲示板にご質問をいただきました。
先日、システム監査技術者専門の人材紹介企業に経歴書を送りました。
その回答は『35歳で監査業務未経験、監査関連資格がないのでは、
大手SIerでのプロマネ相当の経験がなければ書類選考も難しい
』というものでした。
監査法人などの求人情報の中には、監査業務の経験や資格がない場合、
システム運用経験や開発経験などいくつかの人材例が挙げられ、
いずれか該当する方などという記載のものもありました。
このため、私のような未経験/無資格のものもIT業界である程度の経験
をつんでいれば求人はあるものだと思っていたので、
人材紹介会社の回答は私にとってはかなりきついものでした。
実際のところ私のような年齢で監査業務未経験のものがシステム監査技術者として
働くことは難しいのでしょうか?
システム監査技術者としてのリクルート活動についてアドバイス
をいただければと思います。
システム監査に関する需要
自分の経験からシステム監査技術者に関する需要の有無は次のとおりです。
- ISMS更新などの審査のためのシステム監査の需要はありそう
- 上場企業などの会計監査の一環でのシステム監査需要は在りそう
- 行政からの依頼でシステム監査を実施した事例はある
- 中小企業、中堅企業ではむしろ通常業務の妨げという意識が強い
従って、あなたがシステム監査人として転職しようとする場合、大手監査法人や有名システム監査専門の組織に転職ということになり、狭き門といえそうです。
実務経験を積むための解決方法について
そもそも監査経験を積む機会が少ないのですから、 幾つかの方法をご提案申し上げます
- 監査経験だけを積むならISO関連がよい。特にISO9000が仕事が多い
- ISO9001品質保証、ISO17799(ISMS関連)の仕事ならチャンスがありそうです
- ISOの監査仕事をするなら、まず、セミナを受けて審査員補の資格を 取得する必要があります
- ISO関連の審査機関に所属していれば、監査の仕事も回ってきそうですね!
ただ、ISOの場合、審査員補で居る期間は見習いということで無給です。
見習い期間は大卒の場合は審査員補助経験が5回です。その後、審査員、主任審査員
と昇格します。
主任審査員の日当は6万円程度でしょうか。
監査という仕事
自分が企業診断、監査などをしてみた経験から言うと(主観もまじりますが)次のとおりです。
- 基本的に文書レビューが多くなりますので、結構、大変です。
- 見落としが許されないので結構、神経を使います
- 仕事はクライアントの現場で実施することが多くなりますから、 移動が多くなり出張で家を空けることが多くなります
- よって、家族の理解と協力が必要です
現在もセキュリティ関連の顧問先を持っているのですが、基本的に
セキュリティ関連の仕事には後ろ向きです。せっかくよかれと思い、課題を
助言しても少しでもコストがかかりそうだと嫌な顔をされることがあります。
基本的に訪問しても歓迎されないし、訪問しないと「なぜ来ないのだ」と
いわれます。
また、セキュリティ関連の法規の内容やその解釈も時代の推移と共に
かわってゆきます。そのことを説明しても理解してもらえず「あのとき、ああ
言ったではないか」などといわれることも多いです。
個人的には、システムアナリストとしての仕事の方が前向きで楽しく、
経営者から「売上や収益があがった、有難う」と素直に感謝していただけるので
気に入っています。
投稿者 kato : 08:32 | コメント (1) | トラックバック
2007年05月27日
システムアナリスト試験受験を悩む方へのご回答
キャリア相談2
ご相談内容
現在IT関連企業の経営企画部で新規事業開発を行っております。
何か資格を!と色々考えた結果、システムアナリストが一番業務に近い、
役立つのではと考えております。基本情報処理の資格は
持っております。
ただ、ソフト開発以上の資格を持っていない為、受験を志しても合格するのは非常に困難なのではと
悩んでおります。
職種的にマーケティング要素が多く、事業目論見書を作成する
ことが大きなミッションであり、開発には現在直接は関わっておりません。
開発関連の業務はITベンダーへの仕様説明、仕様書作成や開発管理、導入支援などです。
大変恐縮です。このような私のスキルでシステムアナリストを志すのはリスクが高いでしょうか?
回答
ご回答申し上げます。上記のご質問に関して次のように考えます。
- システムアナリストを受験するリスクは何も無い
- 「合格する」という断固とした意志のもと受験勉強にまい進すべき
- 比較的キャリアアップに役に立つ資格は中小企業診断士だと思います
システムアナリストを受験して、仮に失敗しても失うものは殆どありません。受験料だけでしょう。
(^^;
弱気な受験者が合格したという話は聞きません。麻雀でいうと、国士無双13面待ちを聴牌していて、
親からリーチがかかったからといって降りる、臆病者に勝利は無いと思われるからです。
SW未取得におけるハンディキャップについて
ただし、基本的に覚悟しておくことは、SW試験未取得によるハンディキャップは大きい ということです。その理由は次の通りです。
- 午前試験の勉強に一定の時間を割く必要があるから
- もしかすると、SW合格に必要なIT技術の知識もしくは技能に欠落があるかもしれないから
AN合格にはSW合格と同等のIT技術に加えて経営的知識が必要であることは当然のことだと思います。 それゆえに合格者に対するIT業界の尊敬が集まるのだと思います。ただ、あなたの場合、既にANの実務に近いことを経験している と思われますので、逆に小論文は書きやすいかもしれないですね
2007年05月26日
PM受験かAE受験か迷っている方へ
キャリア相談
ご相談内容
私は34歳で、IT業界ではソフトウェア開発会社の営業で3年、ERPパッケージ導入コンサル(SAP-HR)で5年の経歴になります。
現状のスキルとしては、ここ2年ほど、担当する業務モジュールでリーダーとしての経験を積みましたが、
情報処理における基礎的な知識に大きく欠けることを自覚しています。
最近、遅ればせながら自分のキャリアプランについて考え、システムアナリストを目指そうと決意したところですが、
次のステップをPMとするかAEとするか迷っています。
資格の求める人材像を参照すると、自分の現在の業務はAEとほぼ一致しますが、PMの人材像にも若干通じています。
基礎がおぼつかない現状から、一気にPMを目指してみるか、自分の現状に比較的近いAEを目指すべきか。
アドバイスがありましたらお願いします。
回答
ご回答申し上げます。次の順に合格が近いと思われます。
- ITコーディネータ(国家試験ではない)
- 上級シスアド
- システムアナリスト
- プロジェクトマネージャ
システムアナリストの場合、国家試験で合格率も低いことから、自信過剰ぐらいな方が望ましい人材です。
(^^;
だから、あなたが「なんとなく」程度に上位資格を望むなら国家試験ではないけれどそれなりの評価が
ついてくるITコーディネータがお勧めです。ただ取得や維持にものすごくお金がかかるみたいなので、
あなたが豊富な時間(15日の研修がある)と膨大なお金(50万円の研修料)があるなら、ITCがよいでしょう。
次がやはりANですね。あまりITの詳細な知識は必要ありませんが、でもソフト開発程度の知識は必要で
そうでないならば、システムアナリストを取得しても実務で通用しないばかりか、ありえない情報システムの
構想を論ずるので弊害も多いことでしょう。
AE受験について
AEはANやPMに比べて、午後Iや午後IIでIT技術について論評しなければならないことから、もしかすると 合格しにくいかもしれないですね。DFDを自分で書いたことがありますか?正規化を自分でできますか? オブジェクト指向かDOAか、システム設計法を考えるときに合理的な説明がユーザやSEにできますか? ここら辺ができるか、できないかが鍵となるでしょう。