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2008年8月21日

ITストラテジスト試験 午後II サンプル問題② 解答例

ITストラテジスト 午後II  サンプル問題解答例 問11

1 製品の概要と課題
1.1 製品
1.1.1 企業概要

 私の所属するB社はWebコンテンツ開発用ツール開発企業である。 特にサイト内ブログツールCMS(Contents Management System)として開発した 製品Xが好評で市場シェア45%という状態である。

1.1.2 CMSツール製品Xについて

 CMSツールとはサーバ再度にインストールしておき、ユーザがブログ形式で記事投稿を 行うとブログを独自ドメインをもつWebサイトないで生成する仕組みである。開発言語はXMLであり、 サーバがもつSQLデータベースと連携しつつコンテンツ管理を行う。仕組みである。
 当社製品Xには他製品にない次のような特徴がある。

  1. コンテンツの動的生成のつど、htmlファイルを吐き出す(これをパーマリンクという)
  2. パーマリンクがWebサーバ上に存在することによって検索エンジン最適化戦略が実施しやすく利用者の利用メリットが高い
  3. 他製品はパーマリンク吐き出しについて複雑なユーザ設定が必要であるが当社製品Xには不要である
1.2 製品の課題
1.2.1 競合製品Z

 従来、競合製品はYだった。Yはフリーウェアであったがパーマリンクが吐き出せず、検索エンジン対策(SEO)を 考えるユーザにとって相容れないツールであった。しかし、近年、フリーソフトZが登場した。 Zは無料のうえパーマリンクを簡単な操作で吐き出すことができるようにカスタマイズできるため 急速にヘビーユーザ間でシェアが高まった。

1.2.2 競争戦略

 このままでは有償ソフトである当社製品Xが不利になりシェアを落としてしまう。 この問題を回避するために次のような経営戦略を立案して経営者に承認を得た。

  1. ユーザ操作性の高い新製品X2を開発、発売すること:単純なコンテンツであればコピーアンドペーストで生成できる機能を実装させる
  2. ユーザのコンテンツの生産性を高めるための入力テンプレートであるカスタムフィールドを機能実装させる
  3. Xの無償バージョンをユーザにリリースする
  4. Xの有意な機能は継承すること
 これによって、Zになびいたユーザを取り戻すことができると考えた。
2 競争力強化と機能
2.1 競争力強化において考慮した点

 ソフトウェアの競争優位性はデファクトスタンダードになりえるかどうかにかかっている。このため ユーザシェアが重要である。考慮・調査した点は次の点である。

  • 無償の他社製品の機能との差別化について
  • CMSの普及率向上について、ユーザの関心の高さについて、ユーザがCMSに求めるSEO効果について。
  • 有償製品と無償製品の保守サービスについて
  • ユーザがCMSにもとめる機能について
2.2 立案した企画について

 X2について立案した企画は以下のような内容である。ユーザニーズに関する調査は①SNSコミュニティの監視、②ユーザモニタ 唐の意見採取、③ブログコンテンツからの情報採取である。
 また、技術調査については当社技術調査部がライバル商品Zについて技術的見地から検証を行い 技術報告書を出してもらった。

  • ユーザニーズとして、他コンテンツからの移植機能と、カスタムフィールドを重視する
  • 競合製品Zのバージョンアップが遅れている期間にバージョンアップを行うこと
  • 無償ソフトを公開し、Zの無償メリットを軽減する
  • 以前からの基本機能(パーマリンク、アイコン、画面遷移等)は継承すること
  • 当初Xをリリースしてから4年経過し、市場が成熟化したことを確認してバージョンアップすること
3 影響因子と対応
3.1 影響因子

 Xにとって脅威となる影響因子は次の通りである。

  • CMSの概念を破壊する技術的ブレークスルーが行われること
  • 競合Z以外の新CMSの登場
3.2 対策

 CMSも同様であるがWebコンテンツ関連のソフトウェアは、米国の市場動向や技術動向の影響を受ける。 従って、目先の競合製品を監視するほか米国の新技術動向を監視している必要がある。
 影響因子が開発中に発見された場合の対処は次の通りである。

  • (1)ブレークスルー的技術情報の収集と対応策を経営戦略の位置づけで実施する
  • (2)顧客に対してWebサイトで技術的対応の方針を公開する

 ブレークスルー的技術的革新は、開発の中途で対応するリスクの方が大きいので、 顧客に対して情報を公開しつつ、当社の対応方針を明確にすることが重要である。

以上 ITストラテジスト、システムアナリスト受験なら (有)アイリンクコンサルタント 加藤忠宏


投稿者 kato : 2008年8月21日 05:59