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2006年05月27日
プロジェクト選択について
プロジェクト選択についての回答
読者の方からご質問をいただきました。
読者の方からのご質問内容
プロジェクト選択に関する論文を集めようと思っていますが、誰か効率よく集める方法がご存知でしょうか?是非教えてください。 宜しくお願いいたします。
基本的な御回答
自分もプロジェクト選択に関する論文をGoogleで検索して、幾つか査読してみたのですが、新しい研究らしく、あまりたくさんの論文は出てきませんでした。
とりあえず、2本程度、論文を読んでみて、論点を整理したいと考えています。
プロジェクト選択とは
プロジェクト選択とは、「システム開発プロジェクトにどの程度の資源(resource)を、どの期間投資するのかという選択的意思決定を行うこと 」と定義できそうです。
プロジェクト選択の必要性
組織の保有するリソースは有限であるため、その有限なリソースを効率的に活用し、システム開発を成功に導くためには、 どのプロジェクトにリソースを投入すべきか、あるいは投入しないのかについて選択的意思決定が必要になる。その意思決定を最適化する必要がある。
プロジェクト選択の意思決定段階について
システム開発の案件・企画段階から、開発中途(システムの要件定義段階など)のスクリーニングを経て、最終的な意思決定(例えば、開発プロジェクトの中止、廃棄など)にいたる 選択的意思決定の連鎖プロセスをプロジェクト選択と言い換えることも出来そうだ。
プロジェクト選択の手続き
システム開発プロジェクトはステージとゲートを持つ。各ステージにおいて、プロジェクトをゲートで評価して意思決定を行う。 ここでステージとは、システム開発フェーズのなかを幾つかに分解したものをさしていて、ゲートとは意思決定のポイントをさす。
意思決定のパターンは次のとおりである。- プロジェクトの継続(Go)
- 一時停止(hold)
- 差し戻し(Recycle)
- 打ち切り(Kill)
実務的にも、プロジェクトの一時停止や差し戻し及び打ち切りは良くある話である。
用語
プロジェクト選択を理解するうえで重要な用語がある。その幾つかを示す。
- スクリーニング:評価の結果プロジェクトの優劣を選別すること
- コンカレントエンジニアリング(Concurrent Engineering):システム開発の並行化する手法のこと
- 組織能力:システム開発プロジェクトの競争優位性を現実化するための知識・経験の蓄積・集積のこと
プロジェクト選択の究極の目的は、組織利益の最適化にあります。よって、企業利益の最大化を図るための評価指標を用意して、動的な局面ごとの最適回を導き出さないといけない。
プロジェクト選択で考慮すべきこと
プロジェクト選択で考慮すべきことがある。その幾つかを示す。
- プロジェクトを取り巻く組織内の環境、プロジェクト自身の環境、組織外の環境を考慮すること
- プロジェクト選択に関する意思決定要因は動的に変化していることを認識すべきこと
- 意思決定に当たっては組織能力を十分発揮して、速やかな意思決定を実施すること
参考文献
以下の論文を参考にしました。
- 「研究開発プロジェクトの評価と選択における組織能力」辻本将晴,イノベーション・マネジメント2
- 「開発プロジェクトの環境影響の評価のための実施要領」経済協力開発機構
※(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏
投稿者 kato : 2006年05月27日 23:40
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