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2006年3月 5日

システム監査試験 小論文の問題読み取り法

システム監査 午後II小論文の読み取りについての回答

読者の方からご質問をいただきました。

読者の方からのご質問内容

加藤先生
先日は監査基準の暗記についてご回答いただきありがとうございました。大変参考になりました。
さて、小論文の設問で使われている言葉(用語)について質問があります。 たとえば「監査の留意点」「監査のポイント」「考慮すべき点」などは たいして変わらないように思えるのですが、出題者は意図的にそれぞれの言葉を使い分けているのしょうか。 もしそうであれば、それを知らないと適切な論述ができないということになります。 設問でよく使われている用語の解釈についてお教えください。

また、実務経験のない私が留意点やポイントなどを書く場合、監査基準や管理基準をもとに
書くしかないのですが、なにかコツのようなもの、たとえば小論文合格講座にあるように、
監査項目を列挙するときは「~しているか」や、リスク対策は「~する必要がある」調にするなど、
何か書き方があるのでしょうか。

お忙しい中恐れ入りますがご指導いただきたく、よろしくお願いします。

ご質問いただきまことに有難うございます

良い質問ですから、公開回答いたします。

出題者の言葉の使い分けについて

 出題者の言葉の使い分けについては以下のように考えます。

  • 設問の「監査の留意点」等のみにとらわれてはいけない
  • 問題文前段の文章とセットにして考えるべきである

平成16年問1の場合を例にあげましょう。

[問題文前段] 利害関係者が監査報告書を適切に利用できるように、監査報告書の 開示内容を考慮しなければならない

[設問ウ]内部監査人が、監査を実施する場合の留意点を具体的に述べよ。

このような場合、監査実施の留意点とは次のようなものだと理解 しています

  • 監査の効率性から、内部監査人が次にどこを監査すべきなのかが良くわかるような監査結果を出すこと
  • その監査結果をベースに次の監査をやるのであるから、監査結果の信憑性が問われること
  • 監査結果の信憑性の保証をどのようにするかということ
  • 著者なら監査報告書に財務諸表の注釈のような項目を設け、読み手の誤解を避けるようなコメントや 証拠を添付する

 また、言葉の差異をあえて語ると次のようになると思います(あくまで参考に)。乱暴に かつ感覚的に述べると、以下のようなものだと思います。

  • 監査の留意点:監査を実施するうえでの配慮が必要な事柄
  • 監査のポイント:監査を実施するうえでどの点に着眼するか(look up)、 どのような内容や箇所を点検・監査するのか
  • 考慮すべき事柄:経営戦略への配慮、株主への配慮、監査への協力、 証拠の採取など監査に関連する環境
実務経験のない人が留意点やポイントなどを書く場合

良い意味での想像力が必要です。ここでいう想像力は次のような要点があります。

  • 基本的内容は抑える:監査計画書の作成、セキュリティマニュアルのレビュー、 経営者やセキュリティマネージャへのインタビューなど絶対やるべき内容から優先して書く
  • 被監査企業の特質を強調する:例として、ISO9000監査用の文書と実務マニュアルの2つの 品質システムを持つなど
  • 論点を絞り込む:SCMなどの話題が拡散しやすい全体システムへの論及を避けて、 Webの受注・発送・顧客管理などの局所的な業務システムへ論述を引き込む(書きやすい)
  • 監査への協力してもらう工夫:被監査組織に負担を掛けないようなアンケート等の 調査方法を書く
  • どこを注視しているかを明確に:採点者を楽にするために、どの文書を、どの 目的でレビューしたのかを書く

 基本的に監査経験が豊富な人は殆どいないから、安心して受験してください。

※(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏




投稿者 kato : 2006年3月 5日 11:42