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2006年3月31日

システム監査小論文執筆の心構えについて

直前対策の進め方・受験準備の心構え

AU試験も近くなってきました。そろそろ本気モードにならないとまずい気がするので、読者の皆様をご支援する目的で直前対策講座を実施します。
システム監査基準の暗記の仕方
 システム監査試験では、システム監査基準の暗記が必須となります。そこで監査基準の暗記方法についてお教えします。
  1. システム監査基準とシステム管理基準はコピーしてスーツのポケットに入れておく
  2. 出勤時、客待ち時間、昼休み等の時間を利用して繰り返し暗記する
  3. 同基準のうち、システムの開発とシステムの保守・運用はあまり出題されないので除く
システム監査・小論文執筆の心構えについて
 システム監査試験の小論文を執筆する上で重要な心構えをまとめておきます。
  1. 問題の選択にあたっては、システム監査基準に比較的準拠しやすいテーマの問題を選ぶ
  2. 個人情報保護法など話題の時事ねたにこだわらずに論文を書く
  3. 偏狭な経験や体験談は書かない
  4. 実務的におかしいと思っても、問題文の指定に則って書く
 1の理由は「監査基準が暗記できていれば、判を押したように書けるから(頭を使わないですむ)」、 2の理由は「試験出題者はおそらく皆が予測するテーマをはずしてくるから」「また、矮小なテーマに固執するのは危険」という理由。 3の理由は「システム監査試験は経験を問わない試験、物事の考え方を問う試験だから」である。 4については次の項で説明する。
実務的におかしいと思っても、問題文の指定に則って書く
 ある方から次のようなご質問を受けました。
質問の概要
 平成15年問1 保証型監査の問題で、監査証跡について触れるのはおかしい。保証型監査の書式に監査証跡を付けると書いていないから。
問題文をよく読もう
 確かに、システム監査基準をみても、システム管理基準を見ても保証型監査で監査証跡を付けろとは書いていないから、一見すると 正しいように思います。でも、問題文をよく読んでほしい。上記の質問が正しくない理由を列挙します。
  1. 設問ウで「監査報告書を利用して内部監査を実施する場合」とある。
  2. ここから察するに保証型監査の結果を鵜呑みにして信用するのではないことがわかる
  3. 保証型監査の結果をうけて、それが正しいか検証する作業が入るということ
  4. 当然ながら、内部監査は保証型監査の結果が正しいか検証するので監査証跡が必要
  5. そうしないとなぜ、そのような結論に至ったかを証明できない
 また、上記の方の質問は次の点で課題があると思います。
  1. 保証型監査のガイドラインに固執して柔軟に論文の意図を考えていない
  2. ガイドラインはあくまでガイドライン。監査証跡を添付して悪いとは書いていない
  3. 論文の意図は保証型監査の後のこと(報告書を活用した事後監査)を主題としていることに気がついていない
  4. 決定的なことは、試験と実務とは違うことを理解していない
  5. 実務では仮に添付書類がなくても良いかもしれないけれども、試験では監査の能力があるか、あるいは、応用的問題への解決策が提示できるかなどが考査されることを理解していない
 要は、①自分がシステム監査人としての資質および知識があるか試されていることを自覚すること、 ②試験で監査基準にない内容も要求される場合があるので、適宜「自分の考え」で考察しなければならないことを知っているべきでしょう。
(c)有限会社アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 kato : 14:47

2006年3月24日

まだまだ間に合うシステム監査直前対策

今からでも間に合う、システム監査技術者試験

 システム監査技術者試験が3週間後に迫ってきました。しかし、SEの方は年度末で  勉強もままならない方もいらっしゃると思います。そこで直前対策コンテンツを作りましたのでご活用ください。

基本的な考え方
  1. 最悪時間が無い人は直前3週間で合否が決まる
  2. 午後Iは時間との戦い、午後IIはシステム監査基準への準拠できるかが勝負
  3. だから、午前試験が得意な人は午後Iか午後IIの苦手な方を特訓する
  4. 繰り返しますがシステム監査基準の暗記は必須です
残り三週間の時間の使い方
 直前対策のタイムスケジュールは以下のとおりです。
日付 勉強内容 助言事項
3/26~4/1 午前&システム監査基準の暗記 午前の過去問題を3年分といておいてください、そのなかから50%程度同じ問題が出題されます。また、システム監査基準の暗記もまだの方は始めてください。
4/2~4/8 午後II小論文対策 過去問題を3問程度、論文として作成する訓練をしてください。時間が無ければ、小論文の問題文を読んで出題意図を把握した上で、こんな論文を書くと 頭の中で構想を寝るだけでも全然効果が違います。
4/9~4/15 午後I記述式対策 スピードに乗って過去問題が正確に解けるか訓練しておいてください。4月15日の最終日は、試験用具のチェックと、午後Iの問題演習、システム監査 基準の暗記に時間を使ってください
試験当日の留意事項
 試験当日の留意事項の考え方は以下のとおりです。
試験区分 助言事項 理  由
午前試験 午前マークシート試験50問のうち後半部20問程度、「経営」「標準化」「システム監査」の部分は配点が大きいことが 予想されるので、失点は命取りです。 IRT試験では、すべての問題に均等に配点が来るとは限らないからです。もっとも 監査人として重要な知識の部分に大きい配点がきます
午後I記述式試験 とにかく90分すべての解答用紙を埋めることが肝心です。また、自分の過去の経験に捉われると題意の把握を見失うので 問題文に徹底的に寄り添う形で、素直な心で偏見無く問題に取り組む事が必要です。 この記述式試験は午後IIへの通過者を決める試験なので監査人として、読解力・即答力などを問うているからです。
小論文試験 東証事故、個人情報保護法に山を張ると危険です。 当然、受験者が山を張ってくると試験委員も予測しています。したがって、まったくすかしてくるか、 逆に「東証事故もあったよね」と見せてきて別のことを聞いてくるようなケースも過去にありました。

小論文で固執していけないのは個人情報保護法、東証事故です。このテーマに捉われると 問題の本質を見失います。恐らくそれがレベルの高いAランク、Bランクの受験者の最終的合否を決めることでしょう。
解答速報は4月17日に開始します
 これからもシステム監査講座CDを宜しくお願いします。

投稿者 kato : 09:41

2006年3月12日

2006年3月11日 速読法の是非

システム監査 速読法についての回答

 読者の方からご質問をいただきました。
読者の方からのご質問内容

先生は沢山の資格をお持ちですが、速読法を習われたことはありますか。
司法試験択一等では知識はあっても、大半の受験生は時間が足りなく 涙を呑むとのことです。
早く読める能力は試験勉強の効率にも直結し、速読力が合否を 決するといっても過言ではないと思います。
先生は速読訓練をされたことがありますか、又速読を学ばれたことはありますか、 巷の速読教室はどれほど資格試験に有効と考えますか。

ご質問いただきまことに有難うございます
 良い質問ですから、公開回答いたします。恐らく同じようなお悩みの方が いらっしゃるのではないでしょうか。
速読法の学習履歴について

 結論からいうとまったくありません。私のことだけをまず書くと 論文や記述になぜ強いか(ほとんど勉強したことが無い)ということについて 語ると次のような状況です。

  • もともと理科系でしたが現代国語は文系よりも強く、古典漢文も読んでいた
  • 子供の頃から全国誌(新聞の社説等)を読んでいた
  • 高校時代などの読書感想文では、前書きとあとがきなどを読んで感想文を書いていた
  • 中小企業診断士合格直後は1日に5誌新聞を読んでいた
  • いまでも出張には単行本を持ち歩きしている
  • たまった日経誌を束で持ち歩き、読み捨てている

 要は、特別な勉強は必要なく、普段から文章を読んでいれば読むのも早くなるし 正確になるのではないでしょうか。


速読法の学習は有効かについて

 私の知っている人に、中小企業診断士の二次試験がながく合格できずに苦労した人がいます。 その方は、一流私大を卒業された文系の人でかつ他の国家資格も保有されているビジネスエリート です。中小企業診断士二次試験は80分で1つの企業の診断事例について記述式で解答するタイプの試験です。
 ちょうど情報処理技術者試験の午後Iに良く似ているのです。午後Iの問題は通常30分で処理しなければ ならないですが診断士は80分かけることができるので楽勝のように思われますが、人によってはそれすらも 苦しいということでしょう。

 このような方々をそとから観察していて、いくつかの特徴があるように思われます。失礼ながら そのような方々の特徴を書いてゆきたいと思います。

  • たぶん、遊びを知らない。(まじめすぎる)
  • 勉強はできるが・・・
  • ルーチンワークや法律のように固定された仕事はできるが・・・
  • まともな話や常識的な話はできるが・・・

 察するに、このような方は人の話や事例あるいは状況にあわせて、その場で的確に 対応することが苦手なのではないでしょうか。恐らく、国語力の問題も少しはあると 思いますが、たぶん、着想力や偏見無く相手の主張を受け入れる柔軟性に欠けるのでは ないかと思います。

午後Iの対処について

 加藤のやり方に批判もあると思いますが、午後Iでスピードアップして速読し、 的確に解答するための心構えを書いておきましょう。

  • 偏見無く、事例を読む
  • 午後I問題を恐れない
  • 設問から先に読み、問題文のどこに該当する記述があるか探す
  • 接続詞「しかし」「また」などの言葉に注意する。
  • 記述式を解答する際に、良い文章を書こうとしないで、そのまま抜き書きを心がける
重要なことは

 重要なことは、相手の主張に耳を傾ける。相手がどのように答えてほしいかを 直感で理解できるようにするということです。読もうと思ってはいけません。

  • 試験委員は答えてほしい答えを持っている
  • 午後Iはそれを掘り起こすのだと思えばよい
  • そのヒント探しのゲームだと思えばよい
  • 読まずに、感じる心を大切にする

 心を落ち着けて問題文を読んでください。

※(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 kato : 12:31

2006年3月 5日

システム監査試験 小論文の問題読み取り法

システム監査 午後II小論文の読み取りについての回答

読者の方からご質問をいただきました。

読者の方からのご質問内容

加藤先生
先日は監査基準の暗記についてご回答いただきありがとうございました。大変参考になりました。
さて、小論文の設問で使われている言葉(用語)について質問があります。 たとえば「監査の留意点」「監査のポイント」「考慮すべき点」などは たいして変わらないように思えるのですが、出題者は意図的にそれぞれの言葉を使い分けているのしょうか。 もしそうであれば、それを知らないと適切な論述ができないということになります。 設問でよく使われている用語の解釈についてお教えください。

また、実務経験のない私が留意点やポイントなどを書く場合、監査基準や管理基準をもとに
書くしかないのですが、なにかコツのようなもの、たとえば小論文合格講座にあるように、
監査項目を列挙するときは「~しているか」や、リスク対策は「~する必要がある」調にするなど、
何か書き方があるのでしょうか。

お忙しい中恐れ入りますがご指導いただきたく、よろしくお願いします。

ご質問いただきまことに有難うございます

良い質問ですから、公開回答いたします。

出題者の言葉の使い分けについて

 出題者の言葉の使い分けについては以下のように考えます。

  • 設問の「監査の留意点」等のみにとらわれてはいけない
  • 問題文前段の文章とセットにして考えるべきである

平成16年問1の場合を例にあげましょう。

[問題文前段] 利害関係者が監査報告書を適切に利用できるように、監査報告書の 開示内容を考慮しなければならない

[設問ウ]内部監査人が、監査を実施する場合の留意点を具体的に述べよ。

このような場合、監査実施の留意点とは次のようなものだと理解 しています

  • 監査の効率性から、内部監査人が次にどこを監査すべきなのかが良くわかるような監査結果を出すこと
  • その監査結果をベースに次の監査をやるのであるから、監査結果の信憑性が問われること
  • 監査結果の信憑性の保証をどのようにするかということ
  • 著者なら監査報告書に財務諸表の注釈のような項目を設け、読み手の誤解を避けるようなコメントや 証拠を添付する

 また、言葉の差異をあえて語ると次のようになると思います(あくまで参考に)。乱暴に かつ感覚的に述べると、以下のようなものだと思います。

  • 監査の留意点:監査を実施するうえでの配慮が必要な事柄
  • 監査のポイント:監査を実施するうえでどの点に着眼するか(look up)、 どのような内容や箇所を点検・監査するのか
  • 考慮すべき事柄:経営戦略への配慮、株主への配慮、監査への協力、 証拠の採取など監査に関連する環境
実務経験のない人が留意点やポイントなどを書く場合

良い意味での想像力が必要です。ここでいう想像力は次のような要点があります。

  • 基本的内容は抑える:監査計画書の作成、セキュリティマニュアルのレビュー、 経営者やセキュリティマネージャへのインタビューなど絶対やるべき内容から優先して書く
  • 被監査企業の特質を強調する:例として、ISO9000監査用の文書と実務マニュアルの2つの 品質システムを持つなど
  • 論点を絞り込む:SCMなどの話題が拡散しやすい全体システムへの論及を避けて、 Webの受注・発送・顧客管理などの局所的な業務システムへ論述を引き込む(書きやすい)
  • 監査への協力してもらう工夫:被監査組織に負担を掛けないようなアンケート等の 調査方法を書く
  • どこを注視しているかを明確に:採点者を楽にするために、どの文書を、どの 目的でレビューしたのかを書く

 基本的に監査経験が豊富な人は殆どいないから、安心して受験してください。

※(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 kato : 11:42

2006年3月 3日

AU試験合格講座会員の皆様へ
 2006年度試験模試リリース致しました。

2006年度試験模試リリース致しました

お世話になっております。
(有)アイ・リンク・コンサルタントスタッフです。

本日、CD会員の皆様専用のHP上にて、今年度システム監査技術者試験の模試(予想問題)のリリースを開始致しました。

【今年度の模試問題】
問1 ×××におけるITガバナンスのシステム監査について
問2 情報システムを取り巻く×××を考慮したシステム監査について
問3 保証型情報システム監査を実施する際の×××の確保について

※添削コースの方は、この模試を提出論文の問題としてお使いいただいても結構です。
※模試のリリースにつきましては、会員の皆様には別途メールでもお知らせしております。

ご活用いただけましたら幸いです。

投稿者 kitta : 19:05