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2005年9月21日

2005年9月21日 ご質問いただく方にご理解・ご協力お願いします

ご質問いただく方にお願い

恐れ入りますが、以下のような形でご質問いただけると助かります
  • 1.問題となる箇所を明確にしてください
  • 2.なぜ、疑問なのかを明確にしてください
分かりやすい質問の例-1
A様の質問事例

CDのPXXのなかに「平成YY年の問1の解説について『これは明らかにSCM』をターゲットとした問題です」 との解説がありましたが、その理由を教えてもらえるでしょうか。

A様への回答例

A様
私が、CDのPXXに上記の記述を書いた理由は次の通りです。

  • 1.課題となっている平成YY年の前後の問題文の事例で多数SCMが登場している
  • 2.そのため、私は、同じ試験委員が問題を作成していると考えた
  • 3.試験委員によって事例や経験が偏ることが多い

以上の理由で、私は、SCMとERPをテーマとした問題と考えました。今後もよろしくお願い申し上げます

分かりやすい質問の例-2
B様の質問事例

CDのPXXのなかに「ANの設問ウの心得として『評価は計数化する』」 との解説がありましたが、良く分かりません。具体的な事例を示して教えてもらえないでしょうか。 また「計数化して評価する」という表現がプロジェクトマネージャ的だと思います。 どう思われますか?

B様の回答事例

B様ご質問有難うございます
ANの設問ウで計数的な評価は重要です。理由は経営には目標があるということです。 具体的な例として①営業利益の黒字化、②広告経費の20%削減などのように、経営でも計数的な 評価を行います。
B様がおっしゃることも最もです。プロジェクトマネージャの場合、品質目標(1kステップ中のバグ摘出目標Z個) のように計数的な目標を掲げます。プロジェクトマネージャもアナリストと同様に管理者 的視点が重視されます。ご参考になりましたでしょうか。

加藤は受講生の方と上記のようなコミュニケーションを求めております
ご理解のほど宜しくお願い申し上げます

投稿者 kato : 15:52

2005年9月16日

2005年9月16日 AN論文の重要点の整理

AN午後II小論文・論述の要点

生徒さんの論文を何本か採点した上での所見

 生徒さんに小論文の添削をさせていただいた。そのうえで 幾つか共通する点があると思い。「ANの小論文の要点」 を整理する気持ちになった。特に、生徒さんの「小論文で気になる点」 は以下のとおり。

【生徒さんの論文の課題(共通点)】
        
  • 1.情報戦略の骨子を明確にかつ具体的に示していない
  •   
  • 2.AN独特の用語に明確に対応策を示していない
システムアナリスト加藤忠宏の意見
1.情報戦略の骨子を明確にかつ具体的化について

 システムアナリストは「IT化戦略の方針を明確に」 する必要がある。特に「生徒さんの論文で欠落している共通点」 は次のとおりである。

【情報戦略(IT化戦略)の骨子の明確化】
        
  • 1.カード業界ならCAFIS、EDIならEDIFACTなどの準拠すべき 業界標準を示すべきである
  •   
  • 2.業務の一元化の方針を示すべきである:具体的に一元化する業務名
  •   
  • 3.どのようなインフラにするのか。たとえばTCP/IPベースの イントラネット上のグループウェア等を明確にすべき
  •   
  • 4.パッケージ導入ならば、パッケージのもつ特性(生産工程の前工程に強い日程計画パッケージ)と 企業特性や経営者の要望に明確に回答すべきである

 要は、システムアナリストは「情報参謀」だから、 企業の進むべき道を「バリッと示す必要がある」 。これらは「設問イ」冒頭で高らかに宣言するとよい。

だから、設問アの段階で述べておくこと

 このため、設問アでは設問イで上記のことを述べるために 「伏線を仕込む」必要がある。具体的内容は次のとおりである。

【設問アで入れておくべきこと】
        
  • 1.解決すべき企業課題(業界固有のものを書くとわかりやすい) :卸売業なら、卸の中抜き、顧客の小売業の衰退など
  •   
  • 2.上記の課題をうけた経営戦略:卸売業ならリテールサポートなど
  •   
  • 3.場合によっては「2」を受けた「IT戦略」の概要
  •   
  • 4.経営目標(例:営業利益の黒字化など数値的に具体的に)

 設問ア後半か設問イ前半で、「具体的な経営目標」 が明記されていないと設問ウの評価の客観性が問われる。

システムアナリスト用語に注意!

 AN独自の用語例を示すと ビジネススピードの向上などがあげられる。これらは、問題文の前段 部分に定義が載っているので、必ず定義をしっかりよんでおく必要がある。

 たとえば、平成14年問1の場合「経営判断や業務遂行の迅速化(以下ビジネススピード の向上という」とある。これらはすべて、小論文のなかで解決策などを具体的に論述して ゆかなければならない。

平成14年問1の例(論文構想)

 上記の経営判断や業務遂行の迅速化(以下ビジネススピード の向上という」をテーマに論文構想を組み立てると以下のとおりである。

ビジネススピードの向上 例:光学機器メーカのIT戦略
        
  • 1.解決すべき企業課題(業界固有のものを書くとわかりやすい) :下請け構造からの脱却、国際分業社会の中で高収益体質の企業の確立
  •   
  • 2.上記の課題をうけた経営戦略:新製品開発の伴う、ネット販売網の確立 (特許とらず戦略ゆえ1~2年の短期戦略)
  •   
  • 3.ネット販売支援を支えるバックオフィスシステムを構築し、 経営判断や業務遂行の迅速化を支援する。
  •   
  • 4.経営目標(例:営業利益の黒字化など数値的に具体的に)
  • 5.情報戦略目標(例:顧客管理業務、営業活動評価、ルート営業先計画策定業務時間の短縮化、 短期営業成果集計の迅速化)

 この企業は、特許をとるリスクや、時間を省いて営業網の確立に企業の命運を 賭けた。その経営戦略を支えるために営業関連の計画、遂行、報告システムを確立し 業務支援をするとともに、そこから吐き出される成果集計を短期化することによって 経営者の意思決定支援を行うことを骨子としたものである。

 ぜひ上記の助言を、参考されて受験される皆様が合格されることを祈念する。

(c)有限会社アイ・リンク・コンサルタント
情報戦略を立案し、ソリューションするシステムアナリスト

投稿者 kato : 00:53

2005年9月13日

2005年9月13日 選挙をめぐるネット戦略について(公職選挙法)

選挙におけるネット封鎖はもはや古いか?

公職選挙法142条

公職選挙法142条では、金のかからない選挙 を目的としていて「選挙運動のために使用する文書図面は通常はがきまたは ビラのほかは頒布できない」と規定している。また、「違反すると、 2年以下の禁固または50万円以下の罰金」があるという。 このため、Webやメルマガは「文書図面」に当たるものとして、選挙の公示後 はWebの更新やメルマガの発行はできない。

 公職選挙法できない主な選挙運動は次の通りである。

  • 候補者や政党のWeb更新
  • ブログの新設や更新
  • メルマガの配信
  • 電子メールの配信
  • 第三者による応援サイトの開設
  • 配布用マニフェスト(公約)のWeb掲載
海外の事情

 欧米やお隣の韓国ではネットは選挙に不可欠なインフラと考えられ 自由に活用されているようである。

  • 韓国では、相手の批判や虚偽情報以外はネット利用可能
  • ドイツや英国では、各党が連日Webの更新
  • 米国では1996年の大統領選を「ネット元年」としてネットでの政治資金集めも可能
  • 米国では2004年にはブログが活躍
システムアナリスト加藤の所見

 ネットによる選挙や候補者情報の掲載は、「お金のかからない選挙」を 推進するうえで重要な要素として検討すべきである。しかし、「2ちゃんねる」 などをみてもアンダーグラウンドな情報の根源になるなど、不正な利用が横行する 素地もあるの十分な注意が必要だ。 特にある地区の知事選ではネットが大きく活躍したといわれており、その地区の IT相談会に赴いたとき相談者から「候補者を当選させるネット戦略を教えて欲しい」 といわれ、即座に相談を断った経緯もある。 わが国の場合、今後選挙情報のネット掲載は緩和されてゆくべきと思うが、十分な規制に かかわる議論が必要だ。

参考:日本経済新聞 2005年9月2日「ネット選挙禁止もはや限界?」
(c)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 kato : 23:36

2005年9月13日 AN午後Iに関連する勉強法(生徒さんの質問への回答)

AN午後Iの解法について

生徒さんからのご質問です

> システムアナリストの午後Ⅰについてお伺い致します。 最近ではシステムアナリストは午後Ⅰが難しい(時間がないこともあり) とよく言われていますが、模擬試験も含め安定的に8割程度の点数をとるためには、 過去問題を解くだけでは不十分だと思っております。 そこで質問ですが、漠然とした質問で大変申し訳ございませんが、 午後Ⅰで安定した点数を取るためには、何か秘訣 みたいなものはありますでしょうか。 宜しくお願い致します。

システムアナリスト加藤忠宏の意見
パブロフの犬状態の、ANの午後Iの答え

 システムアナリストの午後Iは加藤的には「難しくない」 と考えています。それは「最初から答えが決まっていることが多い」 からです。時間がなくなる方は「答えを考えていらっしゃる」 からでしょう。ANの午後Iは「パブロフの犬状態」なのです。

システムアナリスト試験でいうところのソリューション

 システムアナリスト午後IでいうところのソリューションはSEのいうところの ソリューション(パッケージの導入等)と意味が異なるのです。AN午後Iのいう 「ソリューション」はどちらかというと「knowledge」や「How to」 をさしています。

システムアナリスト試験午後Iの下敷き

 AN午後Iの下敷きを列挙すると ①BPR(リエンジニアリング)②「QR」や「ECR」 であり、ハマー、チャンピー著「リエンジニアリング革命」が下敷きになって問題が作られて おります。

 また、 ①中小企業診断士試験・経営情報システムも抑えておいて損はない でしょう。さらに、②「POS」や「ICカード」関連の流通システム も重要です。

参考書籍

査読しておくことを お勧めする書籍群は次のとおりです。特に「流通とシステム」 はお勧めです。

勉強法

 勉強法は「与えられる課題別に、ソリューションが決まっている」ので、 課題別にソリューションを整理しておくことが必要です。例を以下に示します。

【ソリューション事例】
        
  • 見込み生産型の課題:納期管理・・・受注が決まってから生産するから
  •   
  • 顧客の層別分析手法:RFM分析(フリークエンスショッパーズプログラム)
  •   
  • 卸売業の経営課題:卸の中抜き、顧客である小売業の衰退
  • 製造業における部品在庫の削減:共通部品の採用

 事例にはいくつかの類型があるので、上記参考書を見て整理しておいてください。

(c)有限会社アイ・リンク・コンサルタント

投稿者 kato : 00:24

2005年9月12日

2005年9月12日 高齢者を巻き込んだEUC成功事例

高齢化社会のIT活用戦略

第三セクター「いろどり」

徳島県上勝町に第三セクター「いろどり」という会社がある。横石知二氏が 代表取締役社長をしている会社で、「葉っぱビジネス」を展開して 収益を上げ、過疎の村を活性化している。その背景にITの活用がある

妻物(つまもの)ビジネス

料亭や高級料理店の料理には松葉や紅葉など季節の妻物「つまもの」 がついてきて、彩を添えている。第三セクター「いろどり」はこの妻物を料亭や仲買人 から一手に受注をし高齢者の多い生産農家に発注する仕組みを持っている。

ビジネスのきっかけと発想

「いろどり」が発足するきっかけは、上勝町の農作物被害である。特産のミカンが 寒波で全滅したからだ。その復興策に頭を悩ませていた。 そんなおり妻物「つまもの」として葉っぱを持ち帰る女性客を発見した。 それがビジネスのきっかけとなった。

ビジネスの立ち上げの苦労

「いろどり」は最初から順調だったわけではなさそうだ。 顧客に対して、写真入りのFAXやメールを送信したり、顧客へ妻物を使ってもらう などをしたという。

 また、代表を勤める横井氏は痛風になるほど、徳島の料亭を食べ歩きして 顧客のニーズをリサーチしたという。

上級シスアド加藤忠宏の意見

第三セクター「いろどり」という会社の成功要因の背景にITがある。 イントラネットを使ったシステムで、農家の老人と会社を結び単純化した 画面で受注情報を提供している。これはEUC(End User Computing) の成功事例といえるだろう。

 農家の高齢者たちは、画面をみて、早い者勝ちで葉っぱの収穫権利を本社に 携帯電話などで申告する。また、本社も農家別の収穫高を公表するなど農家間の 競争意識を高めている。EUCでは利用者の 参加意欲の喚起や使いやすさの提供がIT導入成功要因となる。

妻物(つまもの)ビジネス

料亭や高級料理店の料理には松葉や紅葉など季節の妻物「つまもの」 がついてきて、彩を添えている。第三セクター「いろどり」はこの妻物を料亭や仲買人 から一手に受注をし高齢者の多い生産農家に発注する仕組みを持っている。

「いろどり」の試みは人口2,026人という四国最小の町に活気をもたらせている。この町は 人口に占める65歳以上の高齢化率が46%という高率である。一般に、ITを導入する場合、 高齢化は大きな障害となる。しかし、この「いろどり」は高齢者の意欲を引き出しつつ IT導入を成功させている。われわれコンサルタントも学ぶことが多い。

参考:日経MJ 2005年9月2日 「葉っぱで枯れない人生」
(c)有限会社アイ・リンク・コンサルタント

投稿者 kato : 22:44

2005年9月11日

2005年9月11日 缶コーヒーにみる競争戦略

激化する缶コーヒー商戦

缶コーヒー市場の勝者が清涼飲料水市場を制す

缶コーヒー市場をめぐる争いが激化している。それは 「缶コーヒー市場の勝者が清涼飲料水市場を制す」と いわれているからだ。

利益率の高い缶コーヒー市場

 缶コーヒーは清涼飲料水の市場の中で25%のシェアを持つ といわれている。その特性は次の通りである。

  • 強み:【定額販売】自動販売機の売上が70%を占めるから値引きがない
  • 強み:【収益性の良さ】1缶あたりの容量が小さい
  • 弱み:【成熟市場】市場成長率が横ばい

このため、毎年缶コーヒー市場では激烈なシェア争いが繰り広げられている。 有名ブランドのシェアは次の通りである。

  • コカ・コーラ【ジョージア】:39%
  • サントリー【ボス】:16%
  • ダイドー:9%
  • キリンビバレッジ【ファイア】:7%%
  • アサヒ飲料【ワンダ】:6%
  • ポッカ:3%
  • JT:3%
  • UCC:3%

出所:2004年業界の推定に基づく

topシェアのコカ・コーラはもともと、コーラが冬売れないため缶コーヒー 市場を開発した経緯がある。もともと、缶コーヒーは米国になく日本独自の 文化として始まった。また、コカ・コーラは今年清涼飲料水市場でのシェア 低下に悩んでいる。

缶コーヒー市場をめぐるブランド戦略

 缶コーヒーでは毎年、①ブランドロゴの変更、②缶のパッケージの変更、 ③CMに有名人を起用などによりブランド力の強化を行ってきた。 今年も、「ジョージア」のパッケージデザインが変更になった。 ジョージアの戦略はパッケージデザイン変更による若者の取り込み である。

システム監査人加藤の所見

 もともとから、この分野がかなり厳しいシェア争いをしていることは知っていた。 現在ではシェアの低くなったポッカも、缶に書かれた青年のイラストも時代に 応じて、人相や髪型を変えていたくらいだからだ。

 また、ある企業から今年は緑茶市場の戦いが激烈 とのうわさが聞こえていた。何しろ、成熟化している缶コーヒー市場に比べ 緑茶市場はミネラルウォーター市場と同様に2けた成長が続くからだ。

 新聞記事にもあったように、今後は、缶コーヒー市場だけでなく 緑茶市場も合わせた「二面戦略」(混合戦略) が展開されるものと関係者はうわさしている。

参考:日経MJ 2005年8月29日「缶コーヒー商戦火ぶた」
(c)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 kato : 23:50

2005年9月 7日

プロジェクトマネージャ試験小論文レッスン-2(マル秘密、必勝

PM午後II小論文論述のポイント

プロジェクトマネージャ試験は管理技術の試験

 プロジェクトマネージャ試験「管理技術の試験」といえるでしょう。幾つか事例を挙げて ご説明します。

H11年問3 設計書レビュー

このような問題が出題されたときは次のように解答するとよいでしょう。

概要設計段階で、「概要設計書」について 「要件定義書」への準拠性を確認した。 「品質計画書」の品質に準拠しているかを確認した。 そのために、事前に「チェックリスト」を作成した。

 ここで、論述のポイントは以下の通りである。

  • 1.開発段階のどの段階なのかを明確にする
  • 2.対比して検証する文書名を明らかにする
  • 3.検証するときは準拠性を検討する
  • 4.チェックリストを作成し、検証漏れを排除する
H13年問1 協力会社管理

このような問題が出題されたときは次のように解答するとよいでしょう。

例えば「協力会社と委託契約を結んだ」と解答するのは平凡すぎる気が する。そこで、「協力会社との委託契約にあたり、①業務範囲を概要設計から総合テストまで、②開発基盤は当社提供 、③品質計画書は当社に準拠という方針で合意した。」と書くと合格がぐっと 近くなる。

PMの採点者に「ああ、俺もこれでやられた」と思わせたら合格

 採点者が、実務体験を思い出すような論文が書ければ、読み手の共感 を読んで合格させられる。

H13年問1 協力会社の選定について

協力会社の書面上の実績で選択した結果、思わぬ、トラブルに巻き込まれるのではないか、そういうリスク回避策 を提案するとよい。想定する事例として<次のようなケースが 考えられる。/p>

  • 1.親会社が指名した協力会社を使って実力不足
  • 2.実績だけで選んで、会社がPJの途中で倒産
  • 3.技術力は高いけれど、営業の伝達力に問題がある
プロジェクト管理者のリスク回避の手法(設問イ)

例)RFPを提出させた、先端地視察をした。・・・これだけだと弱い。それは 問題文にそうかいてあるからであり、問題文に書いてないことも書いてポイントを稼ぐ

RFPを提出させて、わざと疑問を営業に投げかけて以下のことを確認する その質問内容と意図は次のとおりである。
  • 1.迅速に目的の意図する回答が得られるか:営業とSEのコミュニケーションがよいか
  • 2.技術的に妥当と思われる解決策を代替案を含めて提示してくれるか:提案力があるか
  • 3.品質、工程管理など多岐に及ぶ配慮があるか:開発上の課題をよく心得ているか
  • 4.丁寧な書面における回答が得られるか:柔軟な対応力があるか
評価のガイドラインを示すときは箇条書き的に

 評価のためのガイドラインは網羅的に 書くと良い。「平成13年問3 品質管理(総合テスト)」を例にして考えよう。

  • 1.24時間無停止が実現できたか
  • 2.考えうる、最大のトラフィックを与えて、最低保証の性能を維持できた
  • 3.ブラックボックステストを実施して機能の十分さを確認できたか
  • 4.稼動時の故障を想定して、HDDディスク交換が無停止で実現できたか。
設問イで具体例を示して論述する ただし、泥縄にならないこと
  • 1.あくまで「想定範囲内である」という態度を貫く
  • 2.泥縄に書くと採点者に「混乱したプロジェクト」というニュアンスが 伝わってしまう。

そこで「A君に顧客からの仕様変更の要望が多数上がってきて、予想の見積りをオーバーすることになりそうな情勢だった。 ○ (監視の仕組みと検証のための行動) 私は工程の進捗と規模見積りの適正さを確保するために、2つのポイントを週次単位で監視することにした。 そのポイントは①スコープ委員会での議論、 ②サブマネージャへの顧客の直接の変更依頼」と論述を進めてゆくとよいでしょう。

PM試験小論文「取りやすく、書きやすく、事前に準備しやすく合格しやすい論文テーマ」

合格しやすい論文のテーマ選びの基準を示します。

  • 1.PMBOKにしたがって、淡々と書ける
  • 2.請負・協力会社管理
  • 3.規模見積り
(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 suzuki : 09:33

2005年9月 6日

PM平成14年午後II問3の解答例の解説

PM平成14年午後II問3 小論文解答例

問3 問題発生プロジェクトへの新たな参入について

 問題文の前段を読んで以下のポイントをチェックする必要がある。

論文を作成する前の重要事項
1.1 プロジェクトの概要

成果物の機能不備、品質不良というテーマで論述すべき。

問題の早期解決→究極の命題

成果物の品質の問題

要員のモチベーション

顧客の信頼回復

問題の原因究明の具体策
問題解決の手順について
  • 1.情報システムの特性をよく理解する(状況の把握)
  • 2.プロジェクト管理上の問題を調査する
  • 3.項目の検証
  • 4.原因究明する
  • 5.対策の検討の実施
想定するプロジェクト事例

 上記の出題意図を満たすために、プロジェクト事例事前に設定してから 論述に取り掛かることにします。

24時間無停止のデータベースシステム上の業務アプリケーション開発
当社(開発側、PM側)
  • 1.24時間無停止のDBMS技術を保有する企業
  • 2.その技術を元にして、APの開発を受託
顧客側
  • 1.ネットワーク機器とサーバを用意
  • 2.機能要件を定義して、そのうえでDBMSとAPとのインターフェースを開発する
事故事例
  • 1.開発の結合テスト段階で、DBMSを利用したAPが機能せず
  • 2.顧客のクレームが多発している状態
いままでのPMの管理上の問題点
  • 1.テストで不具合が発生すると、対処的に問題を解決していた
  • 2.しかし、結合テストが進捗すると事態が深刻化した
  • 3.要員を順次投入して火に油を注いだ
原因究明の結果判明したこと
  • 1.DBMSには問題がない
  • 2.顧客が開発したインターフェースに問題があった
  • 3.APに若干の軽度なバグがあった
  • 4.これが総合して深刻な事態を発生させていた
(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 suzuki : 09:32

2005年9月 5日

2005年9月5日 PM午後II平成14年問3の解答例

PM平成14年午後II問3 小論文解答例

問3 問題発生プロジェクトへの新たな参入について
1 プロジェクトの概要と機能不備の状況
1.1 プロジェクトの概要

私が関与した情報システム開発プロジェクトは、電子通信業の業務システムアプリケーション開発である。この業務システムは約30個のデータベースを中心として業務手続を構成している。

当社は24時間無停止のDBMSを商品として提供するITベンダーである。今回の開発は実績のあるこのDBMSの上で稼動する業務アプリケーションソフト(以下APという)を開発するプロジェクトである。

今回の開発組織は、当社がDBMSの導入とAP開発を行う。また、顧客は自社のネットワーク基盤の整備とインターフェース部分の開発を分担する。私が赴任する前の当社プロジェクト組織は、管理者1名とデータベース設計者3名及びアプリケーション開発プログラマ8名によって構成されていた。

1.2 成果物の不備の状況
1.2.1 不具合の発見

AP及びインターフェースの単体テストが完了し、それぞれの結合テストの段階になったとき、APからDBへ問い合わせをしても応答時間が異常に長くなったり、処理を中断してしまうなどの不具合が連続的に発生した。

1.2.2 前任者の対処と赴任直前の状況

 私の前任者である工程管理者は、顧客のクレームに迅速に対応するために、原因究明を行わず、APに問題があると判断しパッチをはめるなどの対処的問題解決を行った。

 この結果、顧客は当社の対応に不信感をもつようになった、また、AP開発要員を順次投入したため、新規要員の教育上の問題やドキュメント不備の問題が発生した。

2 問題点の調査と対策の実施
2.1 問題点の調査
2.1.1 問題解決組織の確立

 問題のあるAP及びシステムの特性は、安定したDBMS基盤上に存在する点にある。すなわち、DBMSとAPとの間に立つインターフェースの品質がシステムそのものに与える影響は大きいと考えた。

 そこで、APとインターフェースの連携の重要性を顧客に認識してもらい、この問題を解決するための問題解決委員会の共同開催を提案し受け入れられた。

2.1.2 原因究明

 抜本的な原因究明を実施するために再度DBMSの仕様を当社と顧客企業に公開した。そのうえで、チェックリストを作成し、DBMS仕様書とインターフェース及び各APの準拠性を机上でウォークスルー方式を使い相互検証を進めていった。

2.2 原因究明結果とその是正
2.2.1 原因究明結果

 DBMS仕様書とインターフェース設計書及びAP概要設計書との相互の比較を行うことによって次のことが判明した。

  • 1.インターフェース設計段階で、ユーザがDBMS仕様を読み違えている点があり、機能的不備と欠落が存在することが発見された
  • 2.AP側に軽度のバグは2箇所存在することが分かった。
  • 3.ソフトウェア全体の不具合の原因は、これらが相互作用して影響を与えていることが判明した。
2.2.2 是正対策

(1)品質管理体制  顧客と当社側の品質管理担当者が、週1度、話し合いの場を持ち、品質に影響を与える問題について話し合うと共に、DBMS仕様に関する情報提供や開発上の留意点について当社側から情報提供を行える仕組みをつくった。

(2)不具合の是正について  当社の不具合については、1週間以内に修正、テストする計画をサブリーダに提出させ実行させた。  顧客側の不具合については、当社クレーム対策用を顧客企業の了解を得て派遣し、顧客側の修正作業を応援し、作業を加速させた。

(3)顧客との信頼関係回復について  顧客との信頼関係回復のため、私は、今後の作業計画とスケジュール計画の見直し結果を作成し提出・説明した。また、今回の原因分析報告書を作成し、なぜ、今回のような問題が発生したのかについて顧客に説明し理解を得た。

2.2.3 予防対策

 今回のようなケースは二度とあってはならない。このため、次のような予防対策を実施し、チーム内に周知徹底させた。

  • 1.顧客に当社商品を提供する場合は、必ずDBMS仕様書に基づいて、説明し、顧客が誤らないように教育を実施してから開発を行う
  • 2.情報システム開発にPDS(Plan Do See)のライフサイクルを作り、ドキュメント管理を徹底させつつ、製品の作りこみを行う
  • 3.顧客クレーム体制の確立:ISO9000の要求事項を満たすように、顧客クレームに対するマニュアルを整備し、手順と方法を徹底させた。また、顧客からの重度と判断されるクレームが発生した場合、速やかにプロジェクトマネージャは報告を上司にするような体制を確立した。
3 評価と改善
3.1 評価
3.1.1 手続きの妥当性

 私はISO9000に基づく社内規定に基づいてクレーム対処を実施した。この結果は社内監査でも妥当と認められている。

3.1.2 顧客満足

 前任者は2週間にわたって顧客クレームに対処した。この後を受けて、私は1週間以内に問題点を発見し、即座に顧客と相談しつつ対処施策を提案したため、赴任10日目にすでに問題解決の目鼻はついた。また、是正対策によるプログラム修正は14日かかった。しかし、DBMSに準拠したシステムが構築できたため、最終カットオーバには間に合わせることが出来た。

3.2 改善

 今回は、前任者が、社内のクレーム対処マニュアルを無視して勝手に行動した結果発生した事件である。このようなことが二度とないように、 プロジェクト管理者は、社内品質マニュアルや手続きをよく理解して周知徹底することが顧客満足につながると考えている。

以上

(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 kato : 00:08

2005年9月 4日

2005年9月4日 自分らしさを追及する若手男性消費市場

明らかになる若者男性市場

節約派・自炊派男性の支出動向

 日経MJ(流通新聞)調査によると、若者男性は、フリーター、正社員の区別なく 生活防衛と値ごろ感を持ち選択的支出を行っているようだ。

女性の支出との比較

 若者男性と女性の比較は、女性がある程度ファッションなどに支出するのに たいして地味な支出が目立つ。

具体的に、 「節約派・自炊派」と呼ばれる人がそう。彼らは、99円均一ショップ などで、カット野菜や豚肉こま切れや冷凍食品などを買っているという。彼らは何を 考えているのだろうか。

  • 本当に欲しいものに金を使う
  • 友人関係に気を配り、携帯電話への出費を惜しまない
  • 仲間との連帯感を求める
  • このためミニバンなどの自動車がよく売れる
  • キーワードは自分らしさ
システムアナリスト加藤の意見
若い頃の自分の購買形態によく似ている

 日経MJの調査結果をみて「なるほど」と思った。実は、自分が若い頃の消費形態に よく似ているからだ。無論、当時は携帯電話などないので自分は旅行と一眼レフカメラ に金をつぎ込んでいた。それではなぜ、かれらは一点主義の購買を貫くのだろうか。

 当時の自分の状態を振り返ると「自分は何かを問いかけていた」 また、「社会の評価の低さを嘆いていた」。だから、自分らしさ を求める若者の気持ちは良く分かる。

新しい小売業のビジネスモデル

 どうやら、このあたりの需要を見抜いた小売ビジネスがあるようだ。具体的には 「99円コンビニ」「生鮮品を扱うコンビニ」がそれ。需要がある限り、ビジネスは成立する。 あらたな需要の動向を監視しつつ、ビジネスチャンスを生かす見識が求められる。

参考:日本経済新聞 2005年8月19日「目覚めたオトコ市場」
(c)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

投稿者 kato : 00:08

2005年9月 3日

2005年9月3日 地域へのIT普及とその戦略

小さい村のITへの取り組み

長野県松本の近郊に四賀村があった。この村は松本市に合併された村だ。旧四賀村は過疎になやみ、かつて結婚紹介システムの唯一の村だった。そんな四賀村の人たちがWebでの挑戦を始めた。

 過疎に悩むくらいだから四賀村は高齢化が進んでいる。このため、IT研修会に多くのお年寄りが参加される。この方々は皆、Webを作れない人たちが多い。

そこで、IT研修会ではビジネスブログの立ち上げを提案した。この結果、多くの人たちがビジネスブログに興味を持ってWebへの取り組みを開始した。


地域IT普及へのITリーダの貢献

 コンサルタントが力んでも、地域の人が頑張らなければ、Webは普及できない。そのために、コンサルタントと協調して活動してくれるITリーダが必要だ。


実は、四賀村の場合、「ittokuさん」という人がいる。「ittokuさんの四賀村ブログ」に多くの人たちが集まり、ブログをつくり自主研究会を作っている。


 同様の取り組みが高知の「甚六塾」だ。

地域ITへノウハウの蓄積

 ITの普及は地域への浸透が鍵となる。特に地域自活の時代にそくしているといえる。

特に四賀村のような、高齢化した社会のIT普及モデルの成功事例を作ることが大切だ。このためには、次のような条件が必要だ。

  • 1.自ら実践できるリーダの存在
  •    
  • 2. ノウハウを互いに共有しあう、心の広さ
  •    
  • 3. 地域ITの方向性を正しく導く仕組み
 
(c) (有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏

頑張れ、四賀村

投稿者 kato : 23:49