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2005年6月23日

2005年6月23日 新規上場するIT系企業とビジネスモデル

新規ビジネス上場企業にみる、ビジネスモデル

過去2番目の水準となる上場企業数

2005年度上半期の国内株式市場への上場企業数は75社に登る。この結果、ネットバブルで 知られる2000年同期を上回る上場企業数となった。過去の最高は1995年前期77社だ。

上場する企業は主として「インターネット関連」と「リサイクル関連」企業が多い。株式 市場はジャスダックが36社で最も多い。特に「インターネット関連」企業はネット第二世代と いわれている。

なぜネット関連企業は上場しやすいのか

自分もIT系企業(零細企業であるが)を経営している立場から考えるに、他の業態の企業 に比べて経営リスクが少ない。ライブドアの堀江氏も述べていたように「失敗してもゼロであり マイナスはない」

特に新たなビジネスモデル確立に巨大な投資を必要としないことが大きい。また、一端、 ビジネスモデルの確立に成功すると級数的に営業成果が波及する点も見逃せない。

また、米国がそうだったように「この企業は伸びるのではないか」という投資家の投資 意欲を喚起する点も無視しがたい。投資家は企業成績の成長性に期待する。このために、 投資家の投資意欲も強くなる。

IT系企業のビジネスモデルの特徴

自分の体験からすると、IT系企業のビジネスモデルの特徴は次の通りである。

  • 投資は主としてIT投資と人的投資となる
  • How toの獲得を急ぐときはM & Aが有効、そのために自社の株価が高い必要がある。
  • 株価を上昇させるためには企業価値を高め、投資家の投資意欲を高める必要がある
  • コストのかかる業務はアウトソーシングが基本

自分の企業の場合、コストの大半は人件費である。しかし、ナレッジを社内に蓄積するためには、 社員教育や核となる業務運営のためのスタッフ確保は必要である。

システムアナリスト加藤忠宏の意見

ITガバナンスは経営戦略を反映するものだけに、めりはりのある管理能力が求められる

コーポレートガバナンスの強化

企業経営者の不正が業績悪化に直結しやすい。このため適切な企業統治が求められる。 経営者のコンプライアンスのための知識やモラルが求められるだろう。経営者の辛いところ は「知らない」では済まされないことである。

ワンチャンスを活かしきる、観察力と行動力

本当に良い市場というものは、普通の人から見るとたいした市場にしか見えなかったりする。 例えば、SEOやBtoBなどのビジネスモデルも著者が手がけた1998年頃は一顧だにされなかった。 しかし、現在ではそれなりの市場規模を持っている。したがって、 他人がなんといおうと、自分が正しいと冷静に判断したのであるならば、 強い信念をもって行動しビジネスモデル化することが経営者に求められる。

参考:日本経済新聞2005年6月7日「新規上場活発、半年で75社」



投稿者 kato : 2005年6月23日 00:25