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2005年6月19日

2005年6月19日 企業戦略とITガバナンス

競争優位性を確立するためのITガバナンス

ITガバナンスという言葉の語源は「コーポレートガバナンス」にある。コーポレートガバナンスは企業統治と訳される。これは、株主代表権訴訟などにあるように、会社は誰のものか、そして、どのように運営されるべきかという概念から生まれた。

ITガバナンスの定義
経済産業省定義:ITガバナンス

経済産業省は「企業が競争優位性構築を目的に、IT戦略の策定・実行をコントロールし、あるべき方向へ導く組織能力」と定義している。

日本監査役協会ITガバナンス委員会定義

日本監査役協会ITガバナンス委員会は、「主としてIT化により新たに生ずるリスクの最小化と的確な投資判断に基づく経営効率の最大化、リスクマネジメントとパフォーマンスマネジメント及びコンプライアンスマネジメントの確立」としている。

システムアナリスト加藤忠宏の所見

要するに、以上のことを整理するに、ITガバナンスは「IT投資・運用の効率を高めることにより、リスクと費用対効果を最適化して、企業戦略を実現するもの」と言えるのではないか。

独立行政法人産業経済研究所の調査「企業におけるIT不良資産化回避に関する調査研究」(2002年11月)によると日本企業のIT化不良資産はIT投資の1/3、金額にして7兆円が不良資産という。

当然、この責任はユーザにもあるが、課題投資を強いるITベンダーにもあるのではないか。システムアナリストはITガバナンスを指導し確立することにより、IT投資と運用の最適化を図らなければならない。このためには次のような工夫が必要である。

  • 経営戦略の明確と、これに基づく情報化戦略計画の立案
  • 企業の財務状況や事業計画に見合ったIT投資計画の立案
  • それをコントロールできる、CIO(Chief Information Officer)の育成
  • 適正なシステム監査の実施
  • 効率的IT化投資実現のためのアウトソーシングの検討、最新技術の検討
参考:日本経済新聞「変化をチャンスに変えるIT投資」2005年6月16日



投稿者 kato : 2005年6月19日 15:29