2009年9月 5日

ブランド価値と仕入れへの影響について(梨、リンゴ)

ブランド価値について

 日経MJ誌に、ナシとリンゴのブランド価値に関する集計が 発表されました。ナシ、リンゴとも長野県産がトップとなりました。

ブランド ナシ:長野南水梨 ナシ:鳥取二十世紀 リンゴ:シナノスイート リンゴ:安曇野りんご
73 41 72 56
新鮮さ 24 25 30 30
供給の安定度 28 47 30 40
安全性 17 23 21 19
差別化ポイント 28 10 38 13
見た目 26 31 40 30
価格の妥当性 8 19 10 15
リピート需要 29 22 30 26
産地イメージ 24 50 37 43
知名度 30 56 35 37
トレーサビリティ 8 7 10 10
利益率 5 11 6 10
ネーミング 6 7 14 7
マーケティング戦略 6 14 4 5
 このなかで仕入れを決める判断基準は以下のとおりです。
  1. 味 95%
  2. 新鮮さ 62%
  3. 供給の安定度 62%
  4. 安全性 55%
  5. 価格 44%
逆に品種知名度や産地イメージは絶対的な基準でないとされている。 さらに、ネーミングやラベルデザイン及びマーケティング戦略の比率は それぞれ16%程度と低い。
※参考文献:日経MJ2009.08.31

2009年1月 1日

CMS戦略と新潟経済について講演しました

「知の連携を新潟に!」新潟でWebセミナーをやってきました 12/15

顧客150名のセミナーでした

新潟日報、NICOなどの主催するWebセミナーでした。お客様はなんと150人、朱鷺メッセという タワービルでの講演でした。人数が多いとさすがに緊張します。
 講師は私で、私はその1番手。2番手には新潟美人の太田社長も居ます。

テレビも来ました
講演趣旨

 講演趣旨は以下の通りです。新潟は不況の影響を直撃されています。 また、将来、長野新幹線が金沢まで延伸されると、交流人口の減少など大きな影響を受けると予想されています。 実際に、この日、東京から新幹線に乗りましたが指定席客の約80%が越後湯沢で降りています。
 つまり、これは越後湯沢で金沢行きや直江津行きに乗り換える顧客が多いということで、 この流れが長野新幹線開通後は長野経由になってしまい、顧客がガタヘリになり経済的打撃を受ける可能性が 高いのです。だから、新潟の経済活性化について問題提起をする意識で望みました。

 講演概要は以下の通りです。

  1. 新潟人の特性とネットビジネス
  2. 新潟のネットビジネスの課題
  3. Webコンテンツの方向性
  4. ブログの与える、コミュニケーション効果
新潟日報記事
講演概要
  1. 新潟人の粘り強く、優しい特性を活かして、顧客を拡大するチャンスがあること。新潟には魅力的な 商材がたくさんあること
  2. 新潟のネット業界は知的財産権などについて誤った解釈をしており、ユーザ企業のネットビジネス成長に阻害要因を秘めていること
  3. Webコンテンツの今後の方向はCMS(Content Management System)戦略にあること。
  4. 社長がブログを毎日書くことによってSEO効果とビジネス効果が大いに得られること
講演、加藤忠宏
考察

 キーワード[溶射]で上位表示される、村田ボーリング技研は、社長ブログをCMSツールで毎日更新しているため 取り組みから3ヶ月で「溶射」で検索上位に表示されるようになりました。
 この結果、毎日4件以上の取引以来が舞い込み多大な成果を挙げています。 顧客も社長の人格をよく理解しており、取引交渉も円滑なようです。

参考文献
  • 「ブログが高める企業の広告効果」新潟日報20081216

2008年12月23日

カカクコムにみるEC消費動向

カカクコムと消費動向について

カカクコムの田中実社長の取材記事が出ました

日経MJを見ていたら、カカクコムの田中実社長の取材記事が出ました
 興味深いので、概要を整理してみました。彼が言っていることはこんなことです。

不況に強いネットサイト
  1. 消費者は、カカクコムを消費の前段階で利用して商品情報収集している
  2. 景気が悪化するほど、カカクコムの価値は高くなる
  3. その理由は、少ない可処分所得のなかから最大限の消費を引き出させるから
  4. このため、宣伝企業側も、削られやすい広告宣伝費ではなく販売促進費のなかからカカクコムへの 広告費を捻出しようとしている

 一見すると「当たり前じゃん」ということなんだろうけれど、これがマーケティング的に 面白い。なぜなら、消費の前段階を分析するツールがいままでなかったからです。 POSなどが販売分析ツールとして有名ですけれど、消費の後段階の分析なので、 購入の意思決定をするまえに何を消費者が迷い、何と比較したのかはマーケッターなら欲しい 情報ですよね。

消費の前段階の分析について

 消費の前段階については既に当ブログで掲載したとおりです。 カカクコムでは、最低価格の推移、自社製品のクリック率、口コミ情報などのアクセス数や相関分析を行うことができる。

考察

 本記事を読んで、私はネットショップオーナーについて以下のように助言したいと思います。

  • 消費の前段階を意識して、マーケティング活動しよう。
  • それは価格だけの問題ではない
  • たとえばリフォーム業者や畳屋などの場合はブログをよく読んでいる行動形態がある
  • すなわち、消費の前段階を意識した情報発信とその形態が重要とされるのである
参考文献
  • 「ゆるく広げる顧客の輪」日経MJ20081214

2008年12月 9日

楽天、アマゾンの動向と携帯電話利用について

2008年12月期のネット市場について

楽天、amazonのネットスーパー市場への参入

ネット通販大手の楽天とamazonがネットスーパー市場に参入する。 このことによって生鮮食品を取り扱う、ネット通販店は大きな 影響を受けることが予想される。
そもそも、ネットスーパーはイトーヨーカ堂などが成果を あげていた。それに楽天やamazonが追随する見込みだ。

楽天ネットスーパー市場参入の理由

楽天子会社である「食卓.jp」の会員数が4.3万人と少なく 課題であった。これを克服し、楽天会員をネットスーパーに 動員できる見通しがつく。楽天購入ポイントも始める予定

イトーヨーカ堂の現状

 イトーヨーカ堂では、現在1日の店舗あたりの受注件数は 平均80件程度、損益分岐点の100件にあと少しで届く。また、 会員数は毎月1万人規模で増加しているという。

amazonのネットスーパー市場参入

 amazonでは1500円から送料無料のサービスが実施された。 このため、消費者は交通費を払って買い物に行く必要はないし 、買い物時間も節減される。
 また、商品代金に350円を追加で支払うと、早朝注文までなら 即日受け取りも可能となる。
 この結果、送料無料のサービスが効いたとみえて客単価は 3500円程度となっているという。

考察

 楽天とamazonの出店は小規模ネットショップ。特に  生鮮ショップに影響を与える事は必至だ。

  • 既存店舗では、購入5000円から送料無料が多い。 送料無料の価格破壊が始まった
  • 大手の規模のメリットとしてのポイントシステムの導入 などの消費者メリットの増大
 大手ネットショップのスーパー市場参入の背景として、 ネット通販市場の売上高の前年比率伸び率の低下があると思われる。 以前であれば、前年比40%程度の伸びであったが、06年度以降は 携帯電話サイトを含めて20%の伸びにとどまっている。

携帯サイトの利用時間

 ネクスト社調査によると1日の携帯電話利用時間が 1時間以上の人が60%となったという統計が発表された。
 特に若年層が利用時間が長く、2時間以上が45%となっていた。 これは30歳代の22.1%と2倍以上の開きだ。利用場所は 「電車、バス」などの移動時間が多い。

  • SNS,ブログの書き込みは若者ほど多い
  • ネット通販、オークションなどは20%~30%
  • 統計手法:2008年9月19日~25日、母集団は3ヶ月以内に 携帯サイトを利用した18歳~39歳の男女2100名
参考文献
  • 「ネット通販で普段の食品」日経MJ20081201
  • 「携帯サイト利用時間」日経MJ20081203

2008年12月 1日

価格差とクリック率の相関関係の研究概要

価格差とクリック数との相関

 日経流通新聞に価格差とクリック率との相関を研究する面白い論文が発表されました。 かいつまんで報告します。
論文の概要

 一橋大学の渡辺先生と水野先生がまとめた「kakaku.com」サイトの研究成果についての概況は次のとおりです。 この分野の研究は既にスイス連邦工科大学のソネット教授が米国のアマゾンの研究で先鞭をつけた研究分野で マーケットに物理学の手法を導入するなどして注目を集めています。
 自分は実務家なので、Web店長が興味を持つテーマで整理します。

  1. 必ずしも、価格最安値サイトが独占市場とするわけではない
  2. しかし、最安値1位店と2位店との価格差が「1円」程度でもクリック数は20%程度の開きがある
  3. クリスマス商戦のような繁忙期に価格値引き競争が激化する
店舗間の価格差とクリックされる確率
図1.店舗間の価格差とクリックされる確率
解説
 まず、図1を解説します。
  1. 縦軸は価格コムに表示されるWebサイトがクリックされる確率です
  2. 横軸は最安値1位サイトと2位サイトの価格差です
  3. グラフは1位サイトと2位サイトとの価格差の関係が成立するときの、最安値サイトのクリック率です
まとめ

 グラフ中「-20%」とあるのは最安値サイトが2位サイトに逆転されて、20%の価格差を提示されたケースです。
また、このグラフは殆ど価格差がなくても1位サイトと2位サイトとの間に20%程度のクリック率の差があることを示しています。
さらに競争戦略上重要なことは、商品の値付け、特に価格コムを意識した値付け、値引きは実際店舗と同様に お歳暮商戦やお中元商戦などのような繁忙期に激化することも彼らの研究からわかっています。渡辺氏、水野氏らは 「流通主導の価格決定」プロセスと認識しています。つまり、消費者がネットなどをみて価格を決める時代になっているということでしょう。

参考文献
  • 日経流通新聞 2008年11月28日 経済教室
  • 「比較サイト普及とネット上での価格形成」渡辺努、水野貴之

2008年7月20日

ネット通販の経験者90%

ネット通販の動向

ネット通販の経験90%

 まず全体の動向を列挙いたします。統計の母集団は1000人、日経産業地域研究所調査結果です。 調査方法はインターネットアンケート。

  • ネット通販経験者(PCと携帯電話含む):88.9%
  • 携帯電話によるネット通販経験者:13.5%(昨年が12.5% +1%)
  • 20歳代の携帯電話によるネット通販経験者:27.5%

考察:もはやインターネット通販は通常の通販以上の普及状況といえるでしょう。 また、若者ターゲットのシルバーアクセサリやアパレル系サイトは携帯電話サイト必須ですね。

ネット通販利用者が伸びている理由について

 楽天の三木谷社長は「ガソリン代高騰で、おでかけしての買い物が減っているのではないか」と述べております。 たしかに一理ありますが、ネット通販は送料がかかりますので、私は次のように考えております。

  • 自分の欲しい商品を探すのにネットは便利
  • 高級品などの購入に当たっては、ネットの価格調査で価格動向や買いどきが判断できる
  • 大規模店の店員の商品知識のなさ、専門知識の希薄さ(参考にならないし、不快であることの方が多い)

 PC,ケータイ通販の両者でもネット通販の不満点は、「送料」(pc 60.2%,ケータイ54.1%)です。これが ダントツの1位。

PC通販の長短

 パソコンを使ったネット通販の長所と短所です

  • 長所:大画面を使いか価格情報やスペックを調査できる
  • 再購入:意外に携帯で再購入する人も多いらしい
ケータイ通販の長短

 ケータイを使ったネット通販の長所と短所です

  • 長所:恐らく、パソコンが苦手でも購入できること、パソコンを開かなくても購入できることでしょう
  • 短所:欲しい商品が検索し難い(当たり前ですね)48.1%
出所:日経消費マインド

2008年5月 2日

母の日、贈り物、ギフトの統計情報について

母の日に何贈る

風薫る、五月となりました

 風薫る五月、気持ちのよい季節になってきました。静岡では、石垣 苺の花も綺麗に咲いています。

苺の花
母の日、プレゼントの統計が発表されました

 日経流通新聞08年4月30日号に母の日プレゼントの統計が載りました。提供は プランタン銀座です。

  • 出所:日経流通新聞08年4月30日号
  • 提供:プランタン銀座
  • 統計母集団:平均年齢34歳の女性
統計の概要

 母の日プレゼントの統計の概要は次の通りです。

  • 母の日にプレゼントを贈る88%:贈らないが9%、大差です!
  • 相手は実母95%,義母34%:やはり実母への感謝でしょうか
  • 予算は7000円:2006年は1万円、2007年は9,200円と下がり続けています

 母の日に贈り物を贈る方が88%もいらっしゃる。正直意外でした。非常に大きな数値だと思います。 ただ、日本経済の状況を反映してか2年間で予算が30%も低下している状況は価格に厳しい女性を実感 させます。恐らく、プランタンだからこのような結果で、実際のセレクトショップでの 贈り物はこの40%程度が妥当なのでしょう。

贈り物ベスト3と贈る気持ち、贈られる気持ち

 ではどのような商品が母の日プレゼントとして人気なのでしょうか。

  • 花 66%
  • 菓子類 26%
  • ファッション小物 22%

 母の日プレゼントとして重視される特徴は女性の感情を表現していますね。 贈り物に対する期待金額は4,923円でした。またほしいものも花だそうです。

  • 母親の好み
  • ちょっと贅沢な気分
  • 普段使い
大瑠璃セレクションは、お母さんへの感謝を送る気持ちを応援します

 大瑠璃セレクションでは母の日、ギフト、プレゼント、贈り物 情報を満載して皆さんのお越しをお待ち申し上げております。

bn_mothersday_mini.jpg

2008年4月 2日

次世代光ファイバーネットワーク網・NGNについて

光次世代ネットワークNGN

NGNの概要

 NGN(Next Generation Network)とは、NTTが提供する次世代ネットワーク網のことである。 その特徴は以下のとおりである。

  • 光ファイバー網を使っている
  • 発信者を識別するためセキュリティ機能が強い
  • このため、高速かつ個別識別性(個人認証可能)の高いサービスが可能になる
現状インターネットの問題点

 現状ネットワークは以下のような問題点を抱えている。

  • ハイビジョン映像配信は技術的に可能であるが、回線あたりの接続者数が増加すると通信映像が乱れる
  • IPアドレスによる個別識別ができないので、セキュリティ機能が強い
  • このため、高速かつ個別識別性の高いサービスが可能になる

 IP(Internet Protocol)アドレスとは、インターネット上の組織(会社、団体等)の識別番号である。組織は認証できるが 個別識別は難しい。そこになりすまし等の可能性が出てくる。

 また、グローバル的に見た場合、以下のような問題点を抱えている。

  • 07年09月現在で、ブロードバンド契約数2800万件、このうち光回線1000万件
  • ネットにおける急速な通信料増加に対応しつつ、柔軟かつ低コストで対応できる仕組みが必要であるため。
  • 現状のIT機器技術(ICTという)の環境負荷は国内消費電力の5%に相当する。2025年にはこれが5倍になると推定される
  • したがってIT機器の省力化は重要な課題
NGNの基本仕様

 NGNの基本仕様は以下のような特徴を備えている。

  • 回線認証方式:どの契約回線からアクセスしているかで認証
  • 基本は携帯電話端末の識別IDとおなじ
  • これによって個別ユーザ識別が可能になる
  • 回線認証方式と従来のID,パスワードとの組合せによって強度の高いセキュリティを 構築できる
  • 回線認証方式によって、認証自体の手間も削減できる
NGNの応用事例と効果

 NGN技術を応用すると次のようなことが可能になる。

  • 回線認証方式によるテレワーカのアクセスコントロールが容易
  • ネットバンキングのような高度なセキュリティが必要なサービス
  • Saas(サース:ネットを通じたソフト提供)利用時のセキュリティ確保
  • プライバシ保護が必要な、医療、教育、行政分野への応用範囲が広い
シスコ社の事例

 シスコ社はテレビ会議システムの導入によって、出張費と二酸化炭素削減をグループ全体で100億円 削減について達成した。間接的な効果として意思決定の迅速化が実現したともいう。

NGNの今後の展望

 当社ではNGNの推移、普及状況を監視してゆく予定である。 おそらく、NGN普及により①IT機器の家電化、②ユビキタス化、③NGNと通常のインターネット網の 利用形態のカテゴライズがあると思われる。
 公共メディアから即、買い物決済ということも可能になることから、通常のネットショップはますます、 独自性を打ち出す必要がある。

2008年2月16日

伸びる携帯電話によるEC市場

携帯電話市場の推移について

ネット通販の購入経験について

 総務省が実施した、通信利用動向調査の結果が発表になりました。
その結果は次のとおりです。

  • パソコンからの購入経験 05年(39.7%)→06年(41.4%)
  • 携帯電話からの購入経験 05年(08.6%)→06年(12.2%)

 ここからわかるように携帯電話による購入経験が1年間で3.6ポイントも 増加しております。

若い女性は携帯購入へシフト気味

 若い女性(20~29歳)でのネット通販購入経験は顕著に携帯電話にシフトしている と良いでしょう。

  • パソコンからの購入経験 05年(46.6%)→06年(45.4%)△1.2%
  • 携帯電話からの購入経験 05年(15.9%)→06年(20.8%)+4.7%

 パソコンからの購入経験は減っていますが、携帯電話からの購入が増加しています。

携帯電話のEC市場の動向予測
 野村総研発表では、EC市場における携帯電話サイトからの購買割合が増えると見込まれています。
  • 携帯電話市場のEC市場の占める割合
  • 07年(6%)→12年(20%)+14%
まとめ

 以前も、携帯電話サイト市場が伸びると予測しましたが、この結果も同様に。 携帯電話サイトのへシフトを裏付ける結果と成ってきました。

参考文献:「ネット通販、携帯にシフト」日経流通新聞2007年2月11日 第11面