2007年4月12日

SEO研究2「SEO4則」

中小企業IT活用事例「SEO研究 Vol.2」

はじめに

SEO(Search Engine Optimizing)には基本があって、それさえ守ればそれほど検索上位を取ることは難しくは無い。ただ、検索エンジンも進化しているため、一度、最適化したからといって安心はできない。だから、Webサイトの担当者も継続的研究と改善が必要である。

SEOの基礎
敵を知り己を知れば

 検索エンジンは人工知能という学問を基礎として設計開発されている。その背景に「自然言語」という専門領域を持っている。自然言語とは人間の書いた文をコンピュータがどのように理解するのかということである。ここで重要なことは、検索エンジンはHPに書き込まれた「文や語」を読み内容を理解するということである。Webの内容を理解し、良いWebか悪いWebかの判断を下す。
 しかし、高度な人工知能では、良いWebか悪いWebかのグレーゾーンの判断について、検索エンジン設計者の好みが分かれる。つまり検索エンジンは、設計者の思想的、あるいは嗜好的影響を受けるということだ。  例えば、「合宿 免許」などの競争率の高いキーワードでYahooを検索すると上位に検索されてくるWebサイトの大半は「Yahoo登録サイト」である。つまり、Yahooについては、上位検索を目指すならYahoo登録は必須となる。Yahooは自分にお金を払ってくれるお客様を大切にするサイトといえる。
 これに対して、ためしにGoogleに「アダルト」と打ち込んでみて欲しい、検索欄の右側に有料広告が列挙される。これをアドワーズ広告という。アドワーズ広告はgoogleの貴重な収入源で90%以上の収入はここから得られているといわれている。
 しかし、再度googleに「たばこ」と打ち込む。しかし有料広告は「禁煙」にかかわるもののみであり、「たばこの販売」にかかわる広告は許可されない。ここからGoogleは「アダルトビデオ広告」は容認するが、「たばこ」は容認しない方針だということが推察される。 ここでGoogleの設計者のラリー・ページやセルゲイ・ブリンなどの出身を考えてみるとよい。彼らは博士課程出身の研究者であり、エリートである。米国においてのエリートの条件は「禁煙、禁酒、ノー肥満」である。
 このように、SEOには設計者の思想が色濃くでるので、その点に十分注意を払いながら攻略法を研究してゆくとよいだろう。

SEOの4則

以下にSEO4則を示す。

  1. 毎日更新やYahoo登録などの丁寧な運用に心がけること
  2. HPの内部構造に十分気を配り、ファイルの形式、キーワードの挿入位置や挿入回数、文章の構造に気を配りWebを設計すること
  3. 相互リンクを図るなど、他サイトからの十分な被リンクを得ておくこと
  4. ブログツールの活用など、SEOに強いインフラを持つこと
 以上の対策を適切に施せば、あなたのWebは確実に上位に検索されるはずである。  SEOの要諦は「よいWebを作り運用すること」である。そのためには「良いWebとは何か」を真剣に考えればよい。そこで「良いWebの基準」を簡単にいうと。「良いWebは、新聞のようなWeb」すなわち上記のように毎日更新されて新鮮な情報を持ち、かつ、適切なボリューム(ページ数等)を持つWeb。また、見出し、要旨、詳細解説などの区分が明確で適切な日本語文法を使って書かれている。そんなWebが良い。
さらに近年では、ブログツールが登場している。ブログツールもよいものを使えば、更新が容易で自動的に検索エンジンにかかりやすいWebを生成してくれるものがある。ツールでいうとMovable Typeなどがこの類であり、これらのツールを使えば簡単にSEO対策を施すことができる。

まとめ

 要はSEOには、まじめさと丁寧なWeb運営が欠かせないということ。これに加えて最近ではブログ系のツール(CMSという)を使いこなす必要がある。また、CMSを受け入れることのできるサーバの選定が重要になってくる。Web2.0時代を迎えてSEO対策も徐々に変わろうとしているのだ。


(有)アイ・リンク・コンサルタント代表取締役 加藤忠宏


初出:静岡商工会議所月刊誌チェンバー

2007年4月 3日

SEO研究

中小企業IT活用事例「SEO研究 Vol.1」

はじめに

SEO(Search Engine Optimizing)はWebビジネスに必須の概念である。顧客がキーワードを検索エンジンに打ち込んだ際に、上位に検索されることは電話帳の広告で1番上に表示されるに等しい。著者はSEOなどと洒落た名前がなかった平成9年からSEOの研究に取り組み。今日に至る。SEOの事情は日々刻々と変化するが、その事情や業界の一端を述べてゆこうと思う。

SEOと業界事情
ITの大家からの説教

平成10年頃の話である。ある国立の研修施設で講師として呼んでいただいた際に、超有名なITの大家と同席させていただく機会があった。大家曰く「加藤、おまえは検索エンジンで検索順位を操作するテクニックを経営者や商工会議所職員に教えているけれど、その考えはマーケティングを破壊しないか?」私は静かに黙って聴いていた。でも心の中で「講座の中でこれが一番、反応がよいし、創業者などの資金のないものが宣伝広告する手段~0円からの広告~、としてこれが一番手っ取り早い効果があり、経営革新や創業が成功する確率が高いのです」と心の中で呟いていた。8年たった現在は社会の評価はどうなのだろうか。

貧者の核とSEO

 あまりよいたとえではないが「貧者の核」という言葉がある。核兵器を持てない弱者がテロを簡単に成功させるためには毒ガスをつくればよいという理論だ。ビジネスシーンにおいて、「SEOは貧者の核」だ、低予算で、場合によっては0円で自社サイトを広告1位に掲載できる。現在、インターネット人口9000万人、その80%が検索する(7200万人)。その広告媒体に1番上に表示されることの意味をよく理解して欲しい。

例えば、株式会社水野はOEMから転換し、自社ブランド「やさしいキッチンツール」を立ち上げ直接消費者に販売するサイトを構築しているが、売上急上昇中のサイトだ。このサイトの特徴は「銀食器」「子供用調理器具」で常のYahoo,Google検索1位であること。これをWebポジションという。このため、売上もさることながらTV局、雑誌からの取材が切れない。また、メーカのノベルティグッズの依頼が切れない。これは何故か。 答えは簡単、メーカがノベルティグッズの依頼先を探すとき、あるいはTV局や雑誌者が取材先を探すときGoogle等を使って検索するからだ。検索1位のサイトは評価が高くなる。これは自明の理であろう。

SEOのコンサルタント事情

 そのようなこともあいまって、今やSEO業者が雨後の筍のように続出している。なかには流行っていないと思しきWebサイトに電話をかけ「SEO要りませんか」と来る者もいる。論外だ。そんな業者にひっかかってはいけない。おおよそSEO業務を掲げるものの95%は疑問。依頼企業もSEO業者やコンサルタントの能力を見分ける力量が必要だ。

SEOコンサルの賞味期限は3年

 SEO技術は毎日変化している。Webサイトは1ヶ月も放置すれば検索順位が下がる。同様にSEOコンサルも同じで3年前のテクニックは通用しない。例えば、BtoB(Business to Business)関連のコンサルタントに絞り込むと、中小製造業専門のコンサルタントで実務的SEOを指導できるコンサルタントは恐らく全国で2名程度だ。そのくらい生き残るのが難しい業界である。寿司屋はネタを〆てまてるが天麩羅屋はそうはゆかない。天麩羅屋の廃業率が飲食店のなかで多いのと同様だ。最新の情報が常に入る体制でないと駄目だ。

SEO業者の見分け方

 SEOを真剣に考えると、売れることを前提にしたWeb設計思想と無関係ではない。このため、冗長なテクニックであるフラッシュなどを否定することになる。このため、デザイナーと意見が対立することがある。また、単純な動的ページなどを制作したがるプログラマ、データベース技術者とも意見が対立することがある。その意見対立を恐れなず妥協はしない。だから、著者の場合、ビジネス的に成功していても(ネット販売額を12倍にした)、顧問契約の継続が認められなかったケースもある。  よいSEOコンサルタント・業者等の見分け方は次の通りである

  1. 売るためのマーケティング理論が前面に出て、SEOの話しは自分からはしない
  2. 顧客が売れることを重視して、SEOはその一手法であると考えている
  3. HPは顧客が作りこむものである信念を持ち、Web開発はしたがらない
  4. Web開発の仕事が欲しくてSEOをダシにしているのではない
  5. 事例を豊富に持っている
  6. 実務に即したSEOが理想、同業種でも製品やサービス、ブランド、業態が異なるとSEO対策が微細に変化することを知っている
  7. 常に自己革新意欲が旺盛である
  8. SEOは日々変化する。その意識のあるコンサルを選ぶべき
  9. 情報源を複数持っている
  10. 本やWebページからのテクニック引用だけでなく、顧客との信頼関係のもとに現実的な情報を持っている。顧客の回転率のよいコンサルを選ぶべき
(有)アイ・リンク・コンサルタント代表取締役 加藤忠宏
初出:静岡商工会議所月刊誌チェンバー

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